自粛期間で吹っ切れた気持ち 原江里菜が初の“ステップ参戦 ” で得たもの【“返り咲き”を目指す女の2020年】(No.164483) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
増枠予選会は突破 来年はレギュラーで活躍する姿に期待がかかる(撮影:福田文平)
12月1〜3日にかけて行われた国内女子ツアー増枠予選会(QT)のファイナルステージ。最終日のプレーを終えた原江里菜は、「まだ(上田)桃子先輩のように同じ世代の選手も頑張っている。若い選手に負けていないところを見せられるように思いっきりプレーできればいいですね」と、にこやかに宣言した。
来年行われるレギュラーツアーでは、現在10試合程度で出場選手の枠が増える見込みが立っている。その優先出場権をかけた増枠予選会を3位で終え、原は「自力」で“レギュラー復帰”を手繰り寄せた。とはいっても全試合に出られるわけではない。それでも「枠も少ないし、(予選会が)始まる前は“宝くじ”を当てるくらいの気持ちでした」という厳しい戦いをくぐり抜けたことには大きな価値がある。
ここ2シーズンは、2017年に失ったシード選手の肩書を取り戻すため戦ってきた。しかし19年シーズンも賞金ランク63位に終わり、同ランク上位50位までの選手に与えられる翌年のフル出場権を得ることはできなかった。さらに年末のQTは73位という結果に。この順位の選手の主戦場は、下部のステップ・アップ・ツアーとなる。「ステップには出ません」。当初は、こんな“意思”も口にしていた。
これまでとは立場が異なるシーズンに臨むことになった原だったが、そんななか突如として新型のウィルスが世界中で猛威をふるった。本来の開幕時期だった3月から、大会中止がドミノ倒しのように続く。予想もしない形で、試合そのものが無くなった。
この時過ごした自粛期間を、原は「引退の疑似体験」と表現する。「引退したらこんな感じで生活するのかなと。(ゴルフを)やりたくてもやれない時があったけれど、すごくリフレッシュできました」というのがその理由だ。「料理もしましたよ、意外にも(笑)」という時間のなか、「誰かが頑張ってる時間に休むのがすごく嫌。でもこの時は何かに追われながら休むということはなかったので、気持ちが楽でしたね」と心身が“整った”。
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