米PGAツアーと欧州ツアーが“パートナーシップ提携” キース・ペリー会長「ゴルフ界にとって歴史的な日」(No.163127) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
欧州ツアーへの出場も多いマキロイにとっても良い方向へ行きそうだ(撮影:GettyImages)
27日、兼ねてから協議が重ねられていた米PGAツアーと欧州ツアーの2大ゴルフツアーが“パートナーシップ提携”を発表した。今後はスケジューリングの協調、放送権利などメディア関連での統合を目指していくという。
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欧州ツアーのキース・ペリー会長は「ゴルフ界にとって歴史的な日となった」とコメント、米PGAツアーが欧州ツアーのツアープロダクションの株式を取得し、PGAツアーコミッショナーのジェイ・モナハン氏が欧州ツアー理事の一人となる。
世界的な視線でスケジュールを組むことは何十年も語られてきたが、実際にはそれぞれ独立したツアーで協力体制が作られてこなかった。だが、今年はコロナ禍で両ツアーは3月からツアー中断、欧州ツアーは7月からツアー再開をしたが、実際には賞金総額が大きく減額されるなど、厳しい状態に置かれている。一方で6月にツアー再開を果たした米PGAツアーは賞金総額が700万ドルを超える試合が続くなど好調を維持している。
この提携は両ツアーで戦うトップ選手を集めて超高額賞金を懸けて戦う“プレミアゴルフリーグ”への対抗措置と見られている。同リーグは2022年からの開始を目指すとし、コロナ禍で苦戦を強いられている欧州ツアーへの協力打診があったという。“プレミアゴルフリーグ”はトップ選手をいくつかのチームに分けて戦い全試合に出場の義務を負う。そのため現在の米、欧州ツアーの両方をプレーするように“プレミアゴルフリーグ“との掛け持ちは不可能。モナハン会長も「PGAツアーかプレミアか、どちらかを選ぶしかない」と選手に通達を発していた。
今回の提携により今後は両ツアーでのポイントが加算されるなど、選手が戦いやすい環境が設定されることが期待されている。(文・武川玲子=米国在住)
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