アマが真似したい申ジエの“振らない”飛距離UP ロフト7.5度はさらなる飛躍の証【辻にぃ見聞】(No.160124) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
“振らない”で飛ばす!それを実現したのは技術とクラブ(撮影:米山聡明)
国内女子ツアー「富士通レディース」は申ジエ(韓国)の今季初優勝で幕を閉じた。初日から寒さと風、さらに2日目には強い雨が降り、カットラインはトータル6オーバーと例年以上に厳しい戦いに。一方で最終日は晴れ間が見えるコンディションと日ごとに全く異なる対応力が求められた3日間。なぜ、ジエは日本ツアー復帰3戦目というなかで厳しい戦いを制することができたのか。上田桃子らを指導しており、今大会では上田のキャディも務めた辻村明志コーチが解説する。
■今までで一番過酷な富士通 でも素晴らしいセッティング
優勝したジエが「今までで一番過酷な富士通」とした今大会。辻村氏も「例年とはまったく違う。難易度がかなり上がりました」と話しつつ「とても素晴らしいセッティング。やりがいがありました」と振り返る。
「寒さと雨風に加えて、ラフがとても長くティショットからの組み立てが求められる。さらにピン位置はかなり振られていました。だけど、いいショットをすればちゃんとチャンスになる、アンフェアな切り方はなかった。だから、力がある人が上に来ました。さらに元々総距離も長いですから、長いクラブの精度も求められましたね。加えてラフも場所によって長さが違う。練習ラウンドでしっかりと確認できる選手でなければ戦えませんでした」
トップ10に入った13人のうち、実に7人もが前週の「スタンレーレディス」でもトップ10に入っていた。「調子が良くなければピンのショートサイドに打っていけません。そのあたりの勢いや自信も求められましたね」と、今回のリーダーボードを振り返った。
■手術明けの申ジエが選択した“振らない”飛距離アップ
そんななか、優勝したのは前週12位タイのジエ。コロナ禍の影響で来日が遅れたブランクが、3試合目となり調子が上がってきたのも要因のひとつ。ただ、それ以上に元々のうまさがずば抜けていたと辻村氏は見ている。特にポイントに挙げたのは最終日の最初のバーディとなった8番ホールだ。
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