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コロナ第二波が襲う欧州 スコティッシュオープンは再度“無観客試合”へ(No.158174) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

毎年、全英オープンの前週に開催されてきたスコティッシュオープン 昨年はオーストリアのベルンド・ウィースバーガー(中央)が優勝している(撮影:GettyImages)

欧州男子ツアーにツアー再開後初の観客動員が発表されたのはわずか8日前、10月に延期された「アバディーンスタンダードインベストメンツ・スコティッシュオープン」(10月1〜4日)は決勝の土日に各650人ずつと限定的ながら観客を迎える運びとなっていた。

スコットランド政府は、8月末にはラグビーのエジンバラVSグラスゴーの試合に700人のファンの入場を許可。ゴルフでも観客試合を実施し、欧州男子ツアーは今後のロレックスシリーズでのファン入場を目標に、テストケースとしたい意向だった。

がしかし、現在欧州全土は新型コロナウイルス感染の“第二波”に襲われている。フランスでは第3の都市、リオンでの屋外イベントの入場制限を5千人から千人に縮小。また多く都市でレストランでの飲食は可能ながらも、バーやダンスは再び禁止に。スペインの首都、マドリードでは部分的なロックダウンを導入。英国のジョンソン首相は「第二波が来ている。春と同じように致命的だ」と規制強化に乗り出した。

その結果、一度は入場チケットが発売されたスコティッシュオープンだが、残念ながら再び“無観客試合”に舵を切った。「スコットランド政府との協議の結果、非常に残念ながらファンの入場は難しいと判断した」と欧州男子ツアーはコメントを発表している。

開催コースのザ・ルネッサンスクラブは、8月に女子のスコティッシュオープンも開催したが、厳しい規制の中で無観客試合として行われた。

英国では一日の観戦者数が7月には数百人と3ケタ台まで減少していたが、経済活動、学校の再開などから再び急増、現在は一日4千人と伝えられ、スコットランドでもマーケットやレストランの営業時間が短縮されるなどの措置が発表された。冬の到来でインフルエンザの不安もあるなか、今後どのように経済活動と共存するのか。ゴルフ界もまだまだ試練の日々が続く。(文・武川玲子=米国在住)

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