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2層目は硬く、カバーは柔らかくなった!? 投入されたBSの『TOUR B X』プロトタイプ評

宮本勝昌「これで、若手との差が縮まる」。もちろん、他社のボールを使う若手のことを指しています……

ブリヂストンオープン 事前情報◇9日◇袖ケ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇7119ヤード・パー71>

10日(木)に開幕する「ブリヂストンオープン」で、既報の通り、ブリヂストンのニューボールがお披露目されており、契約プロたちが続々とテストを開始している。既に先週試合投入していた市原弘大は「ソフトで、パターでも食いつく」と、そのまま使用を継続すると言う。また、宮本勝昌木下稜介もかなりの好感触を口にしていた。

⇒BS新ボールに契約プロの反応は? 宮本勝昌は「若手との差が縮まる」

「ドライバーは、打ってもテストしてもそうだけど、元々BSにはボール2種類があって、Xのスピンタイプ(TOUR B XS)と初速の出る飛距離が出るタイプ(TOUR B X)がある。ぼくはX。その打感からすると、少しボールが潰れる感じ。潰れると初速が出にくいけど、潰れる感じがありつつ、初速が出ている。距離も10ヤード弱くらい違う。若手と回るときも差が縮まると期待してますよ。

これまでスピンは入るけど低く強めに出るイメージがあった。なのに、アプローチになると今回はそれがまろやかになった感じ。低く強くと言うよりも、出球が少し上に上がってくれるので、ラフからとか、ピンが手前とかでも柔らかいボールが出そう。バリエーションが増やせそうな感じ。ドライバーにしろアプローチにしろ、脳への伝達とのズレが少ない。関西OPで一回テストして、すごい良かった印象そのままが今日打ってもあるので、非常に楽しみです」(宮本勝昌

「テストしました、先週からです。試合はまだ。この試合(BSオープン)が大事なので、急に替えられない。飛距離は飛ぶ。朝トラックマンで測ったらドライバーの飛距離が10ヤードくらい違った。初速は1.5m/sくらい上がって、5〜10ヤード上がった。重い感じで飛んでいって、すごいイイボール。以前に比べるとちょっと硬めになった感じだけど、中身は硬いけど、カバーが柔らかいかな。今週は大事な試合なのでまだ。今週はボクにとってはメジャーだし、来週もメジャーなので、テストして使っていきたいです」(木下稜介

現在のところ、使用者は口々に「カバーがソフトになった」と語っているが、それでもボール初速が上がり、飛距離が伸びるそう。プロゴルファーは、カバーが柔らかくなると飛距離が落ちた経験値を持つ人も多く、これまでの常識から近藤智弘は一旦「潰れるから飛んでないのかな」と使用をやめたそう。ところが、カバーが柔らかくなったのに、飛距離が出ることが様々な選手の声から証明され、今後スイッチする選手が続出しそうな気配である。

ちなみに、女子ツアーでは来週の「富士通レディース」から選手に供給開始されるとのこと。女子ツアーではソフトな方の『XS』使用者も多いことから、カバーがソフトになったとなれば、歓迎されることは間違いなさそう。

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