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『テンセイCK Proオレンジ』人気爆発か。 「元調子は難しい」って過去のもの?

PINGを代表に、TENSEIは深重心ヘッドの飛距離を伸ばす!?

三菱ケミカルから新商品の販売状況について連絡が入った。

「先週末の試打会を終えて、17日の楽天のデイリーシャフト売上ランキング1位〜8位をTENSEI(テンセイCK Proオレンジ)が独占していました。実際フィッティングする中で実感していただけるのは、女性を含め、先が走る先調子シャフトしか使ったことがない方でも“打ちやすい”と仰る方が多いこと。フレックスとウェイトさえご自身に合ったものを使えば“何調子”でも合うものが必ずあるという証明ではないでしょうか」(同社広報)

⇒三菱ケミカル『テンセイCK Proオレンジ』が日本上陸、打ってみた【記者の目】

そう、『テンセイCK Proオレンジ』は元調子。そして、ローリー・マキロイタイガー・ウッズジャスティン・ローズセルヒオ・ガルシアらがこぞって使用したシャフトでもあるだけに、「元調子=ハードヒッター向け=難しい」と捉えられるのも無理はない。だが、「そんな過去の常識は崩壊してます」と筒康博は言う。

「今は先・中・元調子など、調子だけでシャフトの特性を語る時代ではないです。そもそも調子は、押し曲げた時のしなりの頂点を表したもので、実際の振り心地が異なるケースもあります。今はシャフトメーカーも、複合素材をコントロールして細かく剛性分布(EI)を設計するのが当たり前。シャフトの調子でゴルファーとのスイングの相性を単純にフィッティングできる時代ではありませんよ。

事実、TENSEIは元調子ですが、“インパクトで走る”と表現する方も多い。特に今作は50グラム台もありますし、切り返しで手元側が粘るフィーリングがありつつも、カウンターバランス効果もあってインパクトゾーンで一気に振り切れます。昔の“元調子はハード”との固定概念をアップデート出来ていない人は、本質を見誤ると思います」(筒康博)

また、PING『G410 PLUS』でカスタム採用されていることを例に、「深重心の今どき大型ヘッドにTENSEIは合う」とも。

「先日[⇒三菱の米国仕様『テンセイCK PROオレンジ』のW脳内試打]()

慣性モーメントが大きいヘッドはミスに強いですが、ヘッド挙動がゆっくりで回転させづらい側面もあります。テンセイは切り返しで手元がしなってタメが強くなりますが、復元も速く一気に走るフィーリングがある上、先端剛性の高さで低スピンにもなりやすい。深重心ヘッドで前にいかないと悩む人が、曲がりを減らしたまま飛ばせる要素があります」(同)

また、それでいてテーラーメイド『M5』と相性がいい点も人気の秘密ではないかと言う。

テーラーメイド『M5』は前作『M3 460』より重心深度が深くなり、つかまりやすさが増しました。海外ブランドは200グラムを越す重いヘッドも多いですが、TENSEIはカウンターバランスでそういった重ヘッドでも軽快に振り切れる良さもあります。こういう点はかなりの方が試打すればすぐ気づけるため、その辺りも人気の秘密かもしれませんね」(同)

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