体重増で異次元の飛距離アップ。デシャンボーがマキロイを圧倒!

2019年とは比較にならないほどのパワーアップ!(撮影:GettyImages)

<チャールズ・シュワブチャレンジ 3日目◇13日◇コロニアルCC(米テキサス州)◇7209ヤード・パー70>

約3ヶ月の時を経て、ついに再開したPGAツアー。自粛期間に技を磨く者、トレーニングに励む者それぞれだが、ゴルフの科学者であるブライソン・デシャンボーの目論む肉体改造は、PGAツアーの飛ばし王交代という形で結実したようだ。

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最終日は、2018年の飛ばし王で、現在デシャンボーに次ぐドライビングディスタンス2位のローリー・マキロイとのマッチアップ。昨年のスタッツでは、デシャンボーの平均302.5ヤード(34位タイ)とマキロイの平均313.5ヤードに10ヤード以上の差があった。

今季の数試合でその差を逆転していたデシャンボーだが、3ヶ月の期間を経て、さらにその差を確実なものにしたと観る者に印象づけた。計測ホールでの4日間平均340.3ヤードはもちろん1位。そして、下記のように、最終日にドライバーを握ったホールでほぼ全ホール、マキロイをオーバードライブしていた。

(デシャンボー/マキロイ)※ヤード
1H(299、300)、2H(361、323)、3H(323、296)、6H(367、312)、11H(354、313)、12H(346、333)、14H(334、304)、15H(322、282)、18H(321、307)

デシャンボーはSNSで2017年と2020年の自身のデータを比較。一番上に記載されたのはその体重だ。2017年が195ポンド(88.5kg)だったのが、現在は239ポンド(108.4kg)と、約20kgも体をデカくしていた。自粛期間に投稿したSNSの動画ではボール初速203マイル(90.74m/s)を記録。2017年の平均174.39マイル(77.96m/s)からすれば、マン振りチャレンジとはいえ、異次元の域に到達していた。

結果、平均飛距離のスタッツも平均299.4ヤードから平均321.3ヤードへと増加。ただし、これは再開前までの平均飛距離で、3ヶ月を経てさらにデカくなったデシャンボー。PGAツアーの報道では、スピン量を抑えるためにコブラ『KING SPEEDZONE』ドライバーのロフトを5.5°に変更したという出力アップ。この試合を観る限り、今後は平均飛距離がさらに伸びていくことが予想される。

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