鍛代元気が語るベルマーレのここが魅力6選!

ベルマーレを愛し、ベルマーレに愛され続けた男、鍛代元気。

幼い頃からJリーグの“ベルサポ”としてゴール裏で飛び跳ね、Fリーガーとして愛するクラブのエンブレムを胸に、フットサルでキャリアを重ねた。

2014シーズンから3シーズンはブラジルでプレーしたものの、帰国後もクラブに復帰し、2023年3月、ベルマーレの選手として現役選手としての幕を下ろした。

いったい、このクラブのなにが彼をそこまで惹きつけてきたのか。文字通り「ベルマーレは人生の一部」という鍛代が、このクラブの語り尽くせないほどの魅力の一部を語ってもらった。

魅力その1「ファン・サポーター、日本一でしょ!」
魅力その2「後援会のお偉いさんたちがアツすぎ!」
魅力その3「スタッフがハードワークしすぎてる!」
魅力その4「ホームタウンのみんなが温かすぎる!」
魅力その5「次のミスター・ベルマーレはこの男!」
魅力その6「逆に、ベルマーレのここはダメ!?」

※取材は3月8日に実施しました

魅力その1「ファン・サポーター、日本一でしょ!」

どこと比べなくても、僕が「日本一」と思っていたらそれでいいですけど、人数も声の大きさも熱量も日本一のファン・サポーターだと思いますし、本当に心強い存在です。

僕はベルマーレと対戦したことがないのでわからないですけど、アウェイチームとして戦っていても、いい意味であおられて「絶対負けるか!」「あのサポーターを黙らせたい」というモチベーションになるんじゃないかと思います。

2017シーズンに前年度リーグ王者のシュライカー大阪に逆転勝ちした平塚での試合は「伝説の試合」と語り継がれているそうですけど、あれはサポーターに勝たせてもらったと思っています。

それくらいすごかった。なにがすごかったか、言葉にするのが難しいくらいすごかったですね。声も、雰囲気も、相手からしたら四面楚歌の状態だったと思います。

Jリーグの試合の観戦を終えたサッカーのサポーターたちも来てくれたので、スタンドが “全方位ベルマーレ”でした。そのなかでゴールを決めたアルトゥールがサポーターをあおりに向かって、それでサポーターもスイッチが入った。声や鳴り物、相手へのブーイングで雰囲気を作ってくれました。2点を先制されていましたけど、1点返したことで会場中がものすごく盛り上がって、日本であんな経験を味わえる機会はなかなかないと思います。

そのシーズンはプレーオフに初めて出場できて、サポーターが駒沢を埋め尽くしてくれて、ピッチに立っていたら、会場が揺れたように感じました(笑)。ベルマーレが日本のフットサル界を盛り上げる存在だと確信できるくらい、最高のクラブだと思っています。

僕のFリーグでのホーム最終戦は、サポーターとスタッフが連携して、入り口やロッカールームに入っていく通路にもユニフォームをかたどった幕が張ってあって、扉を開けた瞬間の迫力がすごかった。血がたぎるというか、テンションを上げてもらいましたし、“ワクワクを超える緊張感”をもらいましたね。やってくれることが、いちいち粋なんです(笑)。

そういうところが、好きですね。

魅力その2「後援会『FAO』のお偉いさんたちがアツすぎ!」

後援会『FAO』(ファオ)のみなさんが、2021シーズンの開幕前に花火を打ち上げてくれて、2022シーズンには小田原駅前を封鎖して盛大にパレードを開いてくれました。どちらもすぐに実行できるものではなく、何度も会議をして、各所の調整を繰り返して成り立っているものです。時間とお金を注いでくれる熱い人たちがこんなにいると感じられる機会はなかなかないですよね。

会場確保の関係で、オーシャンカップを開催できないかもしれないというシーズンがありましたが、後援会の人たちが手を挙げて小田原で開催したんです。民間の大会じゃなくて、Fリーグの公式大会ですよ。それを「自分たちでやろうよ」と言って動き出して、成功させてしまうバイタリティは本当にすごいです。

ホームゲームでは、モップ係や担架係をしてくれていて、聞いたら地域の重鎮の方ばかり。普通はそんなことしてくれないと思います(笑)。ピッチレベルでお会いすることが多いので、そこで会話が生まれますし、その方がどういう会社の人かもわかる。一人の人間としても学びになるような環境はなかなかないと思います。サテライトの選手は一緒にホームゲームの設営もしますし、そんなことは普通に考えたらあり得ないですよね。

試合中に盛り上がっている様子を見ていても、本当にクラブのことが好きなんだなと感じますし、その姿に後押しされて、僕たち選手は頑張れる。いい相乗効果になっています。

僕がFリーグ通算200試合出場を達成した時に「おめでとう!」と声をかけてもらったのですが、その「おめでとう!」にすごく気持ち込もっているんです。選手入場時はいつも入口で待ってくれていて、「行ってこい!」と言ってくれる。すごくうれしいですし、熱いですね。

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