【女子F開幕節|記者会見/立川vs宇部】メンバーはわずか7人……。ほぼフル出場で走り続けた、宇部のキャプテン・時髙美紅「このチームでとにかく勝ちたい」
18日、日本女子フットサルリーグ2023-2024(女子Fリーグ)第1節、立川アスレティックFCレディースvsミネルバ宇部が行われた。
昨シーズンを全敗で終えてしまったミネルバ宇部は、在籍選手が玉木賀子しか残らず、そのほかメンバーを総入れ替えでこの2023−2024シーズンを迎えた。登録選手は12名いるものの、開幕戦にメンバー入りできたのはわずか7名。フットサル経験も浅い若手プレーヤーで立川に挑み、23-0と歴史的な大差で敗れながらも、最後の1秒まで懸命に戦った。
試合を終え、宮嶋良丞監督と、キャプテンの時髙美紅が記者会見に出席した。
最後まで走り切ってくれたことに感謝したい
ミネルバ宇部|宮嶋良丞監督
──試合を振り返って。
まず、選手たちが40分間走り切ってくれて、一番近くで見ていて彼女たちの頑張りに感動したというか。感謝しているというのが正直な気持ちです。
守り方など話すべきことはたくさんありますが、彼女たちが今できることを全力で示して、体現した結果です。フットサル未経験者ばかりのチームだったので、ある程度予測はついていましたが、とにかく最後まで走ってくれたことが、なにより僕としては大事なことです。足は攣りましたが怪我もなく、体を張ってくれたことに感謝しています。
──今までのFリーグで、一番大差がついてしまった試合になりました。すごく厳しい言い方をすると、トップリーグのチームとして非常に良くない結果かなと。さまざまな事情があることは聞いていますが、今後チームをどう立て直し、シーズンを戦うかを、ぜひご教示いただきたいです。
まずは、選手を増やすということです。ご協力してくださっている企業の方や、あとは選手を集めてくれるような方もいるので、何とか人数を揃えるところから着手しています。今回メンバーに入った選手は公式戦がまだ初めてで、これからの楽しみな存在ではあるので、僕としては一戦一戦、彼女たちが成長できるように、あとは新しい選手の獲得に向けて取り組んでいきます。
──選手登録自体は12名いらっしゃるようですが、開幕戦のメンバーが7人になってしまった事情は教えていただけますか?
今、周南公立大学のサッカー部の選手をお借りして兼任してもらっているんですか、大きな怪我をしてしまった選手がいたこと。あとは今日に限らずですが、大学自体も人が少ない状態なので、急にサッカーの試合に出なければいけなくなって、こちらに来れなくなってしまうこともあり、7人で戦うことになりました。
──やはり選手の数が足りていないというところが、最初の大きな課題ということでしょうか。
そうですね。フットサルをする環境自体は、どちらかというと整っているとは思うんです。ただ、来てくれる選手が少ないという現状です。Fリーグを経験したことのある選手に違うチームでプレーするチャンスがあったり、オファーをしても山口に行くんだったら辞めようかなとなってしまったり、非常に難しい状況ではあります。やれることをやって、どうにか選手を獲得していくしかないです。
まずは勝つことを目標に
ミネルバ宇部|時髙美紅
──試合を振り返って。
一番は悔しいという気持ちです。ただ終わったあとには、「楽しかった」と思えた部分もありました。負けてもう上がるだけなので、次また頑張ります。
──加入のきっかけを教えていただけますか?
もともとサッカーはやっていて、社会人になってからも続けていました。サッカーからフットサルに転向した先輩がこのチームに在籍していて、お話を聞いてやってみたいなと思って、加入を決めました。
──苦しいスコアのなかで、最後は見ていて我々も感動しました。ある程度こうなることは想定できたと思いますが、なぜこの環境でフットサルにチャレンジしようと思ったのでしょうか。
私はいろんなことをやりたいっていうのがまず一つあって。ここで勝てばかっこいいじゃないですか。なので、そこを目標に頑張っています。このチームでとにかく勝ちたいです。
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