「パリ五輪」W杯王者ドイツ相手に善戦の日本代表はフランス代表に勝利なるか。キーとなるベンチメンバーの活躍
富樫勇樹, 渡邊雄太, 八村塁(写真:アフロスポーツ)
パリオリンピックのバスケットボール競技では、男子日本代表がW杯王者であるドイツ代表に77-99で敗れたが、第2戦目のフランス代表戦に期待が持てる試合内容となった。
次戦に勝利することができれば、目標として掲げるベスト8進出の可能性も出てくる。
真っ向勝負でドイツと渡り合った日本代表の実力は本物
W杯で対戦した際は、63-81の18点差だったが、前半で勝負が決まり後半はドイツが力を緩めた結果の数字だ。
今回のパリオリンピックでは、前半を8点差に抑え後半に突入しており、4rdクウォーター途中まで12点差とドイツが安心しきれない点差のまま試合終盤に向かうことができた。
八村塁は3rdクウォーターでは2本連続スリーポイントを沈めるなど20得点10リバウンドと躍動。
2rdクウォーターに見せた豪快ダンクは会場だけでなく視聴している日本人も興奮させた。
渡邊雄太は前半からキレのあるプレーでチームを牽引した。
2rdクウォーター序盤で10得点を奪い、ヴァグナー兄弟にはやられた感はあったが16得点と奮闘した。
河村勇輝とジョシュ・ホーキンソンのプレーもドイツ相手に通用した。
河村は強気のドライブやホーキンソンとのピックアンドロールでいくつもチャンスを作った。
確かに世界トップとの差はまだ大きく、ターンオーバーもあったが、それでも世界トップクラスのドイツ相手にも通用する武器であるのは間違いない。
ただし、日本はスターターとベンチメンバーの実力差が大きいため、選手層でいえば大きな不安があるのも確かだ。
ドイツ戦のベンチスコアが7対38という数字を見てもそれは明らかだ。
そういった意味では、直前の強化試合で絶不調に陥った富永啓生の復活が31日に行われるフランス代表戦で日本が勝利するためには必要不可欠であるといえるだろう。
次戦は世界ランキング9位のフランス代表との試合(7月31日)となる。
NBAでも活躍するビクター・ウェンバンヤマを擁するだけに強敵であるのは間違いないが、実力的にドイツ代表との試合よりも勝利の確率は高くなる。
フランス代表は224センチのウェンバンヤマだけでなく216センチのルディ・ゴベアもいるため、インサイド勝負では圧倒的不利となる。
いかにアウトサイドシュートとスピードで翻弄できるかがポイントとなるだろう。
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