「パリ五輪」卓球界に衝撃!なぜ早田ひな&張本智和のぺアは1回戦敗退となったのか
張本智和、早田ひな(提供:ITTF)
7月27日、パリオリンピック卓球競技で世界ランキング2位の早田ひなと張本智和のペアが混合ダブルス1回戦で北朝鮮ペアと対戦し、1-4で敗れた。
早田&張本ペアは金メダル候補であったがゆえに、この敗戦で卓球界はもちろん、日本全土に衝撃が走った。
いったいなぜ世界ランキング2位のペアが格下ペアに完全敗北したのだろうか?
ランキングなしの北朝鮮ペアに敗北した理由
世界ランキング2位の早田&張本ペアに対して北朝鮮のリ・ジョンシク&キム・クムヨンペアは世界ランキング「なし」ということもあり、1回戦突破は確実視されていた。
しかし、突然世界予選に現れパリオリンピックの出場権を獲得したペアであり、実はかなり実力が高かったのだ。
個人としての実力が世界屈指である早田と張本に対して真っ向勝負で打ち負かすシーンも多く、単純にレベルが高いペアだった。
1回戦敗退の理由は北朝鮮ペアの実力が高かっただけではない。
北朝鮮のペアはコロナ禍以降国際大会に出場しておらず、データ自体もほとんどなかった。
現代はどのスポーツでもデータが非常に重要視されており、事前に入念な対策を講じるのがスタンダードだ。
しかし、今回は北朝鮮ペアの情報がほとんどなかったため、対策を講じることができなかった。
強豪ペアが初戦敗退したという結果だけをみれば、「油断」が原因と指摘されるところだが、今回の敗戦は決して格下に足元をすくわれたものではない。
単純に実力者ペアだったことと、情報がほとんどなかったことが大きな理由であるといえるだろう。
あとはキム・クンヨンの使用するラケットが「粒高」タイプのラバーであったことも少なからず影響を及ぼした。
金メダルの期待が大きかっただけにショックも大きいが、これでシングルスと団体戦に意識を集中させることができると前向きに考えるしかないだろう。
早田ひなと張本智和には、この悔しさをシングルスで晴らしてもらいたいものだ。
男子シングルス、女子シングルス共に7月28日に1回戦が行われる予定となっている。
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