「NBA」河村勇輝がグリズリーズと結ぶ可能性がある「2WAY契約」の中身とは
河村勇輝(写真:AP/アフロ)
バスケットボール男子日本代表の河村勇輝(23)の周辺が騒がしくなってきている。
日本のみならず地元メディア『メンフィス・コマーシャル・アピール』も特集記事を組むなど、アメリカでも172㎝のPGの動向が話題となっている。
現時点で「エグジビット10契約」を結んでいる河村だが、10月22日にはロスター枠が決定するため、近日中に河村が2WAY契約に切り替わる可能性もある。
NBAにおける2WAY契約の詳細
NBAにおける2WAY契約は、2017年に導入された比較的新しい契約システムだ。
基本的には2軍にあたるGリーグ(ゲータレードリーグ)の試合に出場する契約となるが、シーズン中に上限50試合でNBAの試合に出場することができる。
契約をしている限り他のチームに引き抜かれることがないため、将来有望な選手の育成目的で使用される契約となる。
2WAY契約には枠数が決まっており、1チーム3枠までとなる。
今季のグリズリーズでは、16日にスコッティ・ピッペンJrが2WAY契約から本契約に切り替わったため、現時点では2WAY契約の枠が1つ空いている状況となっている。
河村はこの残り1つの枠を掴み取るため、プレシーズンでアピールを続けているわけだ。
本契約をしていない選手全員が対象ではなく、「NBA在籍4年目まで」の選手が対象となる。
多くの場合は1~2年で2WAY契約が終了し、本契約するか契約延長なしかを判断することになる。
ただし、シーズンの途中であっても2WAY契約を打ち切られる可能性があるため、選手は常にベストコンディションを保ちGリーグとトップチームで良いプレーを見せなければならない。
2WAY契約の選手が一定以上の活躍をすると、チームは試合出場制限のない本契約を打診することになる。
Gリーグの年俸は平均600万円程度となっているが、2WAY契約選手は約1,100万円の年俸+NBAの試合での出場時間によって金額が上乗せされる。
グリズリーズは明日19日(日本時間)にプレシーズン最終戦であるヒートとの試合に臨むが、その試合の直後に2WAY契約選手の発表がされる可能性が高い。
果たして河村は2WAY契約を勝ち取り夢であるNBAの舞台に立つことができるのか、今後の動向に注目だ。
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