バスケットボールの歴史を知りより深くバスケを愛そう!
バスケットボールの競技人口がどれほどの規模なのかをご存じでしょうか?
世界的に大人気のスポーツであるサッカーが約2億5千万人なので、それよりは少ないかなと思う人も多いかもしれません。
正解は「約4億5千万人」です。
日本では圧倒的にサッカー人気の方が高いのですが、世界的に見るとバスケットの方が多くの人がプレーしているのです。
いったいなぜバスケットボールはこれほどまでに有名な世界的スポーツとなったのでしょうか?
この記事では、そんな「バスケットボールの歴史」について解説していきたいと思います。
バスケットボールの歴史
バスケットボールというスポーツが誕生したのは、1981年のことでした。
アメリカのマサチューセッツ州スプリングフィールドにある国際YMCAトレーニング・スクールにおいて、体育担当のジェームズ・ネイスミスという教師が考案したのです。
冬の間に体育館でプレーできるゲームはないかと考え、バスケットボールは始まりました。
当初は今行われているようなリングではなく、バスケットボールかごにボールを入れていました。
これが「バスケットボール」というスポーツ名の由来となっているのです。
当初はバックボードもなかったのですが、2階の観客がシュートを妨害するという事態が起きたことによってバックボードが設置されるようになりました。
ちなみに、現在ではプロの試合はバックボードは透明になっていて、観客からも見やすくなっています。
そこでプレーした多くの留学生によって、世界中にバスケットボールが広まっていったのです。
ネイスミスは、バスケットボールを考案する前にサッカーやアメフト、ラクロスなど様々なスポーツを屋内で行おうとしましたが失敗に終わり、最終的にバスケットボールを考案したそうです。
国際バスケットボール連盟発足
1932年に国際バスケットボール連盟が発足すると、加盟国は一気に8各国となりました。
ちなみに現在では5つの大陸連盟により組織されていて、200を超える国が加盟国として加わっています。
オリンピック競技に採用
バスケットボールは、短期間で競技人口が増えていき、1936年にはベルリンオリンピックで正式種目に加わりました。(この時は男子のみ)
女子は1976年モントリオールオリンピックから正式種目として採用されたので、当初は男子のスポーツという印象が強かったのです。
プロリーグの発足
バスケットボールの発祥の地であるアメリカでは、1946年に男子プロバスケットリーグ(BAA)が創設されました。
その3年後、NBLと合併して現在も続いている「NBA」が誕生しました。
当初はABAという対抗するバスケットボールリーグが存在しましたが、1976年に消滅しNBAの圧倒的な地位が確立したのです。
日本におけるバスケットボールの歴史
日本におけるバスケットボールは、YMCAトレーニングスクールの卒業生である大森兵蔵によって広められたと言われています。
1891年に行われた世界初のバスケの公式戦に参加していた石川源三郎という人物が日本に広めたという説もありますが、そういった記録は残されていないのです。
国際バスケットボール協会が発足する前の1930年には日本バスケットボール協会が発足されたので、世界でも早い段階でバスケットが普及していたということがわかります。
プロリーグの誕生
2005年に日本プロフェッショナルバスケットリーグ(通称bjリーグ)が誕生し、日本のバスケット人気が上昇します。
1980年後半まではプロ化を行うほどの競技人口がなかったのですが、少年ジャンプで連載された漫画『スラムダンク』の大ヒットにより競技人口が一気に増加し、プロ化の礎を築きました。
連載が始まる前の段階では競技人口が70万人~80万人程度であったのですが、1990年に連載が開始されると爆発的に競技人口も伸び、連載が終了する最後の2年間はなんと100万人以上の競技人口となったのです。
2013年にはナショナル・バスケットボールリーグ(NBL)が発足され、2016年にbjリーグと統合、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットリーグ(B.LEAGUE)」し、今現在も多くの人を熱狂させています。
NBA日本人プレーヤー
日本のバスケットボールのレベルは、NBAなどの世界の強豪と比べると低いというのが正直なところです。
しかし、プロ化が行われ、着実にその実力は上がってきています。
2004年に日本人初のNBAプレイヤーになった田伏勇太選手を皮切りに、何人もの日本人選手がNBAへと挑戦し、現在では八村塁選手や渡辺雄太選手などがNBAで活躍しています。
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