「NBAでワーストチーム」元選手のローズが不振のネッツをバッサリ!<DUNKSHOOT>

デュラント(左)やアービング(右)に加え、今年2月にはシモンズを補強したネッツだが、現在カンファレンス8位と戦前の期待を大きく裏切っている。(C)Getty Images
ブルックリン・ネッツは、今年のトレード期限最終日にジェームズ・ハーデンをフィラデルフィア・セブンティシクサーズに放出するテコ入れを図ったが、オールスター後は4連敗を含む2勝5敗と調子が上がらない。

そんなチームについて元NBA選手で現在はアナリストを務めるジェイレン・ローズ氏は、優勝候補から脱落したと見ているようだ。

チームは昨季途中にヒューストン・ロケッツからハーデンを獲得し、ケビン・デュラント、カイリー・アービングとの超強力ビッグ3が完成。その後もラマーカス・オルドリッジ、パティ・ミルズやポール・ミルサップといった実績のあるベテランを補強して、ロサンゼルス・レイカーズとともに、“スーパーチーム”として今季の優勝候補に挙げられていた。

開幕後はアービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種によりニューヨーク開催のホームゲームに出場できないなかで、デュラントとハーデンがチームを牽引し、昨年末には貯金を最大「14」まで伸ばした。

今年1月にはアービングがアウェーゲーム限定の“パートタイム・プレーヤー”として合流したが、デュラントが左ヒザの内側側副靱帯挫傷で長期離脱。エースを欠いたチームは現地時間1月23日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦から泥沼の11連敗を喫し、その間の2月10日にはハーデンとミルサップを放出して、ベン・シモンズ、セス・カリー、アンドレ・ドラモンドを獲得した。
エースのデュラントは3月3日のマイアミ・ヒート戦から復帰するも、一時は勝率5割を下回って借金生活へ。8日のシャーロット・ホーネッツ戦でアービングが50得点の大爆発で132−121の勝利に導き、何とか33勝33敗でカンファレンス8位につけている。

2000年に最も成長したプレーヤーに贈られるMIP賞に輝くなどNBAで13年間プレーしたローズ氏は、『ESPN』の番組『GET UP』で予断を許さない状況のネッツに、「ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ベン・シモンズがいても、NBAでワーストチームだ」と厳しい言葉を突き付けた。

「デュラントはリーグトップ2、トップ3の選手だし、アービングもアンストッパブルなスコアラーだ。ただ、ヒートの一貫性は素晴らしく、依然として(イーストの)第1シードだ。バックスはディフェンディング・チャンピオンだ。シクサーズは、MVP級の活躍を見せるジョエル・エンビードに、ハーデンが加わった。ブルズもデマー・デローザンがMVPレベルでプレーし、若いキャバリアーズも勢いがある。ネッツは正直厳しいように見える。ベン・シモンズはまだプレーしていないし、プレーイン・トーナメントを勝ち抜いてシリーズに2回勝ち、カンファレンス決勝でトップチームのひとつを倒すとは思えない」

アービングがアウェーゲームにしか出場できない状況も変わっていないネッツ。はたして、この試練を乗り越え、ハーデン放出の決断が正しかったと証明できるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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