“ただひたすら酷いバスケ”から“注目すべき最高のチーム”へ。生まれ変わったセルティックスは「今季のファイナル進出候補」<DUNKSHOOT>
今季序盤戦のボストン・セルティックスは、完全な期待外れだった。イースタン・カンファレンスの上位候補と予想されながらも、攻守とも不安定な戦いぶりに終始。昨年末の時点で17勝19敗(勝率47.2%)、ニューヨーク・ニックスと並びイースト9位タイに沈んでいた。
しかし2022年に入ってからは、生まれ変わったかのようにギアチェンジ。現地時間1月29日(日本時間30日、日付は以下同)~2月15日には9連勝を飾るなど、年明け以降は22勝8敗、とりわけ直近19試合は16勝3敗と一気に調子を上げている。
3月6日の試合では、エースのジェイソン・テイタムが今季2度目の50点ゲーム(54得点)と爆発しブルックリン・ネッツを撃破。これで今季成績を39勝27敗(勝率59.1%)とし、首位マイアミ・ヒート(43勝22敗/勝率66.2%)まで4.5ゲーム差とトップの座を射程圏内に捉えている。
この快進撃を目の当たりにし、識者たちもセルティックスへの評価を改めたようだ。『The Ringer』のケビン・オコナー記者は、自身のTwitterでこう綴っている。
「セルティックスはNBAファイナルに進出するコンテンダーだ。(イーメイ)ユドカ(ヘッドコーチ)は機能するローテーションを見つけた。テイタムと(ジェイレン)ブラウンは開花している。トップ10のオフェンスと断トツのディフェンスで、2022年は22勝8敗。ボストンのシーズンがどのようにスタートしたかは忘れて、別のチームとして考えるべきだ。
ひとつのシーズンのなかで、まったく見るに堪えない状況からこれほどまで素晴らしい状態になったチームを思い出すことができない。我々は調整が遅れたベテランチームや、若手集団がスロースタートだった場合をこれまで見てきた。しかしながら今季序盤のセルティックスは、勝とうが負けようが、ただひたすらに酷いバスケットボールを展開していた。それが今や、注目すべき最高のチームのひとつとなったんだ」
混戦模様を呈している今季のイースト。そのなかで名門セルティックスは、2010年以来のファイナル進出を果たすことができるのか。
構成●ダンクシュート編集部
Follow @ssn_supersports