モラントがキャリアハイの52得点!グリズリーズのチーム記録も更新し地元ファンから“MVPコール”<DUNKSHOOT>

52得点のモラントは自己ベストを更新するとともに、グリズリーズ史上初の50得点をマークした選手となった。(C)Getty Images
現地2月28日にメンフィスのフェデックス・フォーラムで開催されたメンフィス・グリズリーズとサンアントニオ・スパーズ戦。昨季のプレーインゲームのリマッチは、グリズリーズの“ジャ・モラント・ショー”と化した。

今年オールスターデビューを飾った2020年の新人王は、第1クォーター残り8分半に初得点となるレイアップを決めると、直後のオフェンスではショットクロック終了間際にディープスリーを決め、このクォーターだけで14得点を奪取。

第2クォーターはプレータイムが限られるも、残り2分18秒にハイライトシーンが生まれる。速攻からボールを受けたモラントはペイントエリアに飛び込み、身長213センチのヤコブ・パートルの上から豪快なダンクをお見舞い。残り0.4秒にはスティーブン・アダムズのロングパスを空中でキャッチしブザービーターとなるショット沈め、わずか6分半で15得点、前半だけでシーズンアベレージ(27.1)を超える29得点を叩き出した。 後半も得意のドライブから着実に得点を重ね、第4クォーター残り4分16秒に自己記録に並ぶ46得点に到達。そして次のオフェンスではクロスオーバーで2人のディフェンダーを抜き去り、レイアップでフィニッシュしてキャリアハイを更新した。

その後レイアップ1本とフリースローを2本決めたモラントは最終的に52得点をあげてグリズリーズ勝利(118−105)の立役者に。若きエースは2月26日のシカゴ・ブルズ戦で46得点をマークしたが、わずか2日後にキャリアハイを更新。この日はフィールドゴール73.3%(22/30)、3ポイント100%(4/4)とシュートタッチが冴えわたり、試合終盤にはホームのファンからMVPコールも起こった。

試合後、「クレイジーだった。少しプレッシャーを感じたよ。それを(得点記録を更新)しないと、という感じだったからね」と振り返ったモラントだが、見事に自己ベストを更新するとともに、グリズリーズ史上初の50得点をあげた選手として歴史に名を刻んだ。

2連勝のグリズリーズは43勝20敗(勝率68.3%)でウエスタン・カンファレンス3位、2位のゴールデンステイト・ウォリアーズ(43勝18敗/勝率70.5%)とは1ゲーム差となっている。チームの年間最高成績は2012-13シーズンの56勝26敗(勝率68.3%)だが、22歳の新星モラントに導かれた今季はその更新も十分ありそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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