4年ぶりの王座奪還を目指すウォリアーズ。優勝への“ラストピース”はワイズマン?<DUNKSHOOT>

ウォリアーズにとってセンターは数少ない弱点だけに、213センチのワイズマンがベストな状態で復帰すればさらなる戦力アップが見込める。(C)Getty Images
2018-19シーズン以来となるプレーオフ出場を狙うゴールデンステイト・ウォリアーズは、現地2月10日(日本時間11日、日付は以下同)のトレード・デッドラインで補強に動かず、現有戦力で今季を戦い切ることとなった。

今季のチームはウエスタン・カンファレンス2位の42勝16敗(勝率72.4%)という好成績を残している。1位のフェニックス・サンズ(47勝10敗/勝率82.5%)とのゲーム差は5.5に広がっているとはいえ、3シーズンぶりのプレーオフ返り咲きは当確と言っていい。

ウォリアーズは主軸のドレイモンド・グリーンがふくらはぎと背中を痛めて1月上旬から欠場を続けているほか、ジェームズ・ワイズマンもヒザのケガで開幕から離脱しているが、彼らが復帰すれば自ずと戦力は増すことが予想できる。

20年のドラフト1巡目2位でウォリアーズが指名した20歳のワイズマンは、213㎝・108㎏のビッグマン。昨季は39試合(先発27試合)に出場して平均11.5点、5.8リバウンド、0.9ブロックにフィールドゴール51.9%を残すも、昨年4月に右ヒザ半月板損傷により一足早くシーズンを終えた。

昨年11月にチーム練習へ完全復帰したと報じられたものの、復帰まで予想以上に時間を要し、今月15日に負傷後初めて5対5のスクリメージ(練習試合)へ参加したことが発表された。
チームはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プールらバックコートに好選手を擁する一方で、センターはケボン・ルーニーとネマニャ・ビエリツァと盤石とは言い難い。

スモールラインナップ時はグリーンやオットー・ポーターJr.がセンターに入ることもあるものの、シーズン終盤戦とプレーオフを戦う上で7フッターが復帰することで選手層の厚みが増すには間違いない。

「復帰するまでに乗り越えなきゃいけないハードルがいくつかある。でも彼にはシーズンの大事な時にチームへ加わるという最高のチャンスがある」(カリー)

「彼はプレーオフ前にプレーするチャンスがある。でも実際はどうなるか分からない」(スティーブ・カーHC)

エースと指揮官が先週そう話していたことから、ワイズマンが近日復帰できるかは微妙。ヒザの手術後だけに、ゼネラルマネージャーのボブ・マイヤーズも「(復帰を)急かすことはできない」と慎重な構えを崩しておらず、この男がコートへ戻ってくるのはオールスター後ではなくシーズン終盤戦になるかもしれない。

それでも縦横無尽にコートを走り回り、ボールハンドリングも難なくこなすワイズマンは間違いなく大きな戦力になる。4年ぶりの覇権奪取を視野に入れるウォリアーズにとって若きビッグマンは“ラストピース”になるのか。今後の動向に注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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