「彼がいなくて寂しかった」復帰が近づくアービングをハーデン、ナッシュHCが歓迎「どれだけ特別な才能の持ち主か」<DUNKSHOOT>
ブルックリン・ネッツはケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングの超強力ビッグ3に加え、彼らの周囲にラマーカス・オルドリッジ、パティ・ミルズ、ブレイク・グリフィンらの実力者を揃え、今季の優勝候補に挙げられている。
しかし、ビッグ3の一角であるアービングは新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否。29歳の司令塔はニューヨーク州の規定でワクチン未接種のアスリートは屋内のアリーナでプレーできないため開幕から欠場。一時はトレードの噂も流れた。
しかし今月中旬、ネッツはアービングを練習とアウェーゲームで帯同させることを発表。安全衛生プロトコル入りによってまだ出場できていないものの、昨季はチーム2位の平均26.9点に加え、6.0アシスト、1.41スティールをマークした司令塔が合流することは、ネッツの選手たちにとってもかなりの朗報だろう。
「カイリーがどれだけ特別な才能を持っているかは、俺たち皆がわかっている。この球団とチームにとって、どんなことを意味するのかもね。ロード(アウェー)ゲームだけであろうと、彼がいることはもの凄く大きくなるだろう。俺たちの仕事を楽にしてくれるのは間違いないね。彼が一緒にいなくて、俺たちは寂しかったから……」
ハーデンはアービング不在についてそう語っており、就任2年目のスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)もこう話している。
「(ハーデンは)巧みにペネトレイトして(相手に)プレッシャーを与えている。でも同時に、カイリーも同じことができるんだ。彼は自分のスポットからいつでも向かっていくことができる素晴らしい選手。だから我々はカイリーをこのグループへ加えることがすごく楽しみなんだ」
2021年1月に結成されたデュラント、ハーデン、アービングによるビッグ3が今季いつ揃うかは未定だが、その日は着実に迫っている。イースタン・カンファレンス首位(22勝9敗/勝率71.0%)のネッツにとって、アービング復帰は最高の起爆剤となるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
Follow @ssn_supersports