ワクチン拒否でいまだ欠場が続くアービング。現地記者が報じた“トレード話”の進行状況は?<DUNKSHOOT>
早くも約4分の1を消化した今季のレギュラーシーズン。現時点でイースタン・カンファレンスの首位に立つのはブルックリン・ネッツだ。
ジョー・ハリスが足首の手術で4~8週間の欠場を余儀なくされるという不運に見舞われ、平均35.8分もプレーしているケビン・デュラントの負担軽減という課題は残るものの、今季復帰したラマーカス・オルドリッジの活躍や復調の兆しが見られるジェームズ・ハーデンの貢献もあり、ここまで順調に白星を積み重ね続けている。
そんななか、チーム内ですっかり影が薄くなってしまっているのがカイリー・アービングだ。SNSでの発信は続けているものの、新型コロナウイルスのワクチン未接種により、今季はいまだコートに立てずにいる。
米メディア『SNY.TV』のイアン・ベグリー記者によると、他のチームはネッツにアービングのトレード話を持ち掛けているようだが、話がどうにも進まないという。その理由は、アービングは今季終了後にプレーヤーオプションを所持しており、これを行使してフリーエージェントになると見られているからだ。
また、開幕前には延長契約を結ぶ方向で交渉が進んでいたものの、その後ワクチン接種を拒否したこともあってか、チーム側が延長のオファーを撤回したとも報じられている。
ネッツは来夏に無償でアービングに出て行かれる可能性があるが、相手チームとてそれは同じだ。ネッツとしては理想的な条件を引き出すのが難しくなるため、交渉は決して一筋縄ではいかないと考えられている。すなわち、本人が心変わりしてワクチンを接種するか、またはニューヨーク市がワクチン接種の義務化を解除しない限りは、今の状況がしばらく続くというわけだ。
無論、ネッツとしてはアービングに試合へ出てもらい、デュラントやハーデンの負担を軽減させるとともに、チームを優勝に導く活躍を披露してくれることを第一に考えている。それが叶えば、来オフも再契約に動くこともやぶさかではないだろう。レギュラーシーズンの開幕から約1か月半、着々とシーズンが進行していくなかで、アービングが今期中にコートに立つ日は来るのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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