センターで最高のアウトサイドシューターは誰だ?歴代3ポイント成功数TOP10を発表!<DUNKSHOOT>

タウンズ(右)やヨキッチ(左上)、ロペス(左下)など、現代ではビッグマンでも優れたシューターが多くいる。(C)Getty Images
1990年代までのNBAではセンターと言えばゴール下で身体を張る選手のが一般的だった。現にウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、アキーム・オラジュワン、シャキール・オニールといったレジェンドたちはインサイドを戦場とし、恵まれた高さやパワーを生かしたプレーでリーグを支配していた。

しかし、彼らのような本格派センターの減少、そしてステフィン・カリーやデイミアン・リラードらシュート力に長けた選手の台頭によって2010年以降のNBAは3ポイントの数が大幅に増加。現代ではリーグを生き残るうえで3ポイントは不可欠なスキルとなっている。

それに従い、現代はセンターも3ポイントを打つのが当たり前の時代となった。ここではそんなセンターの3ポイント成功数TOP10を発表する。

■センターの3ポイント成功数TOP10(※チーム名は略号、センターとして出場したシーズンが対象)
10位:マルク・ガソル(元グリズリーズほか)431本
9位:ラシード・ウォーレス(元ブレイザーズほか)433本
8位:アル・ホーフォード(セルティックス)443本
6位タイ:メメット・オカー(元ジャズほか)、ケリー・オリニク(ピストンズ)460本
5位:ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)465本
4位:ニコラ・ヴュチェビッチ(ブルズ)473本
3位:サム・パーキンス(元ソニックスほか)533本
2位:ブルック・ロペス(バックス)635本
1位:カール・アンソニー・タウンズ(ウルブズ)684本
ガソルはNBA入りから8年間は12本の成功にとどまっていたが、16−17シーズンに104本、翌シーズンは109本と一気に急増。年々精度も高め、昨季は41.0%(50/122)と高確率をマークした。

ウォーレスはキャリア中盤まではパワーフォワードだったが、ピストンズでコンビを組んでいたベン・ウォーレスが退団した2006年からセンターにポジションチェンジ。以降、3年連続でシーズン100本以上成功と”名シューター”として鳴らした。

現役のホーフォードは10位のガソル同様、キャリア中盤から試投数を増やし、15−16シーズンからの5シーズンで443本、1試合平均1.2本を決めている。

6位タイのオカーは2000年代後半にジャズの先発を務めたトルコ人。オールスターに選出された06−07シーズンにはリーグ22位の129本を沈めた。現役のオリニクはルーキーイヤー以降、毎年50本以上を決めており、キャリア通算得点の4割近くは3ポイントによるものだ。

5位と4位には現役のオールスタービッグマンがランクイン。昨季MVPのヨキッチは、シーズン100本超えこそ1回(17−18)のみだが、過去4年連続で80本以上を成功、また、プレーオフでは43試合で84本と数字を伸ばしている。ヴュチェビッチはキャリアを重ねるごとにプレーエリアを広げ、昨季はリーグ16位の176本とガード並みの数字を残し、一気に順位を上げた。

パーキンスはビッグマンの全盛期だった90年代から3ポイントを多用。ノースカロライナ大でマイケル・ジョーダンと共闘した206センチのレフティーは、95年から3年連続で100本以上を成功、97年1月のラプターズ戦では8本をノーミスで決める離れ業を披露。同年にはオールスターの3ポイントコンテストに出場した。

昨季、バックスの優勝に貢献したロペスは、“スプラッシュ・マウンテン”の異名を持つ大型シューター。今回ランクインした現役選手同様、キャリア初期はほとんど3ポイントを打たなかったが、16−17シーズンから4年連続で100本以上成功と覚醒。バックス移籍初年度の18−19シーズンには187本を沈めており、これはチーム歴代3位の好記録だった。

1位に輝いたのはウルブズのエース、タウンズだ。キャリアの平均成功数1.7本は、名シューターとして鳴らしたレジー・ミラー(1.8本)に迫る数字で、通算成功率はそのレジェンド(39.5%)を上回る39.8%で歴代15位にランク。211センチでこの数字は驚異的で、3ポイントコンテストに出場経験がないのが不思議なほどだ。

構成●ダンクシュート編集部

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