「少し嫉妬している」ポールと同期のデロンが元ライバルへの思いを吐露「彼は時を超越している」<DUNKSHOOT>
今、NBAでホットな選手の1人がフェニックス・サンズのクリス・ポールだろう。昨季加入1年目からサンズを28年ぶりのファイナルへ導いた36歳の大ベテランは、17年目の今季もここまで全試合に出場し、平均14.1点、4.1リバウンド、そしてリーグトップの10.7アシストを記録している。高いバスケットボールIQを活かしたプレーからは衰えが感じられず、今後もしばらくは第一線で活躍する姿が見られそうだ。
そんなポールと揃って2005年にNBA入りし、同じポイントガードとして切磋琢磨した元オールスター選手がバスケットとは異なるフィールドで注目されている。
彼の名はユタ・ジャズやブルックリン・ネッツなどでプレーしたデロン・ウィリアムズ。プロボクサーとして12月19日に元NFL選手と対戦することが発表され、多くのメディアでこのトピックが取り上げられた。
久々に注目を浴びているデロンは、イリノイ大から05年のドラフト1巡目3位(ポールは4位)でジャズに入団。フィジカルに秀でた司令塔として3年目から4年連続で平均18点、10アシスト以上、08、10年にはオールNBA2ndチームに選ばれ、スター選手に上り詰めた。
しかし、30歳を超えてからは衰えが目立ち、17年にクリーブランド・キャバリアーズでプレーしたのを最後にNBAの舞台から遠ざかっている。
今年6月に37歳となったデロンは、現在もバスケ界の最前線を走り続けているかつてのライバルの姿が眩しく見えるようで、「彼がまだNBAで輝きを放っていることに、少し嫉妬している」と明かした。
ただ根底にはポールに対するリスペクトの思いがある。「彼は見ていて楽しい。特別で、史上最高の選手の1人。彼は時を超越しているんだ」、「彼が行くチームはどこであってもすぐに向上しているように思う。昨季だってサンズがファイナルに出場するなんて誰も予測していなかった。彼はその中で大きな役割を担っていた」など、賛辞を惜しまなかった。
かつてともにアメリカ代表として08年の北京、12年のロンドンと2度のオリンピックに出場した盟友に刺激を受けたデロン。同じ1984年生まれの選手では、レブロン・ジェームズやカーメロ・アンソニー(ロサンゼルス・レイカーズ)が活躍しているが、自身はNBA復帰の意思はないという。
はたしてデロンは、12月に開催されるボクシングの試合後、どのようなキャリアを歩むのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
Follow @ssn_supersports