「俺は入らないとわかっていた」75周年記念チームに落選したハワードが胸中を吐露「もう忘れよう」<DUNKSHOOT>
現地時間11月9日(日本時間10日)、ロサンゼルス・レイカーズのドワイト・ハワードが『Bleacher Report』のテイラー・ルックスとのインタビューに登場した。
その中で、10月下旬に発表されたNBAの75周年記念チームに落選したことについて言及した。
「俺は入らないと分かっていた。(理由は)政治的なことさ。俺はすでに知ってた。75選手のリストに彼らは俺を入れないだろうな、ってね。もちろん、俺はあのリストに入るべきだった。でも、まぁいいさ。もう忘れよう。そのことに怒ってはいない。(ムカッときたのは)ほんの30秒くらいだったかな」
この75周年記念チームは、メディアや現役および元選手、コーチ、ゼネラルマネージャー、チーム幹部たちで構成される選考委員会によって選出。NBA創設50周年を迎えた1996−97シーズンに発表された偉大な50選手に、新たに26選手(得票数が並んだため計76選手)が名を連ねた。
アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)やコビー・ブライアント(元レイカーズ)、ドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)らが新たに加わったほか、現役からも計11選手が選ばれた。
特にレイカーズからはレブロン・ジェームズ、カーメロ・アンソニー、ラッセル・ウエストブルック、アンソニー・デイビスと、実に4名もこのリストに仲間入りを果たしている。
一方、ハワードはキャリア18年で通算1万9156得点は現役8位、1万4315リバウンドと2197ブロックは現役トップを誇り、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ8度、オールディフェンシブチームに5度選ばれたほか、リバウンド王5度、ブロック王2度、3年連続で最優秀守備選手賞に選ばれた。さらに2020年には献身的な働きでレイカーズの優勝にも貢献しており、リストに入るべき選手と言っていい。
だがハワードは「人生は素晴らしいものだ。俺は今も生きている。18年目のシーズンも、こうしてバスケができている。これまでボールをついたことがないような連中が作ったリストなんて、もうどうでもいいよ」と自身の思いを語っていた。
そもそも、70年以上の歴史を誇るNBAで活躍してきた選手たちの中から、76名に絞るのは難しいことであり、すでに殿堂入りしているレジェンドたちや、クレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のように複数回の優勝とオールスター入りを経験している選手でも落選しており、賛否が分かれる人選もあるだろう。
ハワードの実績はビッグマンとして歴代有数のもので、将来の殿堂入りが確実視されている。来月に36歳を迎えるベテランは、今後も自身の役割を全うしチームに貢献してくれるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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