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WBC初戦の中国戦に大谷翔平を先発させることで見える決勝ラウンドの登板ポイント
写真:大谷翔平(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
ついに2023WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開幕した。
開幕戦となったオランダ対キューバの試合は、4-2でオランダが勝利した。
いよいよ明日(3月9日19時)に「日本代表対中国代表」の一戦が行われるが、栗山監督は大谷翔平を先発で起用することを明言した。
大谷は打者としても出場予定となっている。
大谷翔平がWBC初戦の中国戦に先発する意味
「侍ジャパンの初戦は誰が先発を務めるのか?」
WBC開幕前には、様々な予想が飛び交った。
大谷翔平だけでなく、昨季のメジャーリーグで16勝を挙げたダルビッシュ有や次世代を担う期待の若手投手である佐々木朗希、2年連続投手5冠の山本由伸など、世界ナンバーワンの先発投手陣となっている。
それゆえに、誰が初戦に先発したとしてもまったく問題ないと言える。
栗山監督が選んだのは、かつての教え子である大谷翔平だった。
この選択から読み取れるのは、WBCで大谷翔平を完全なチームの柱として起用するつもりであるということだ。
おそらく水面下では、エンゼルスから大谷を酷使しないような話が来ているはずだが、栗山監督は本気で世界一を獲るために、大谷を可能な限り起用しようとしているのだろう。
大谷は投打でWBCに出場するため、心身の負担は他の選手よりも大きい。
2戦目の韓国戦や3戦目のチェコ戦で二刀流での出場となれば、準々決勝までの間隔が短くなるため、大谷の疲労はより溜まることとなる。
初戦の中国戦で先発しておけば、投手としては準々決勝までに中6日となり、十分肩を休ませることが可能だ。
準々決勝に登板すれば、WBCの規定をクリアし準決勝か決勝でも登板することが可能となる。
決勝であれば、準々決勝から中5日空くため、十分に登板可能であると言えるだろう。
WBC初戦の中国戦に大谷を登板させるということは、「大会中に3回登板させることを視野に入れている」と読み取ることができるのだ。
対戦相手の中国は明らかな格下、侍ジャパンは大勝で勢いをつけたい
初戦で対戦する中国は、非常にアグレッシブなプレーをする侮れない相手だが、実力で言えば明らかに格下となる。
これまでのWBCの通算成績は2勝10敗であり、侍ジャパンはいつも通りの戦いを見せれば問題なく勝利できるだろう。
投打で結果を残し、2戦目の宿敵韓国戦に弾みをつけたいところだ。
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