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大谷翔平/山本由伸(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「MLB」来シーズン二刀流復活の大谷翔平がドジャースに及ぼすポジティブな影響とネガティブな影響

大谷翔平/山本由伸(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
ドジャースの4年ぶり8度目となるワールドチャンピオン達成で幕を閉じた2024年のMLBだが、ブレーブスのソレアとエンゼルスのキャニングのトレードが決まるなど、早くも2025シーズンに向けて多くのチームが動き始めている。

ワールドチャンピオンになったドジャースに関しても例外ではなく補強に動くはずだが、なんといっても最大の注目ポイントは「大谷翔平の二刀流復活」だろう。

リハビリは順調!開幕から二刀流解禁か

大谷はワールドシリーズで肩を亜脱臼したが、幸いにも左肩ということで投球にはそれほど影響しないだろう。

レギュラーシーズンの終盤には、ブルペンでもキャッチャーを座らせて30球程度投げ込むシーンも度々見られ、来シーズンの頭から実戦で投げられる確率は極めて100%に近いはずだ。

そうなればドジャースに移籍してからは初となる「二刀流」が見られることになる。

二刀流復活がドジャースに及ぼす影響

大谷の二刀流が復活することで、ドジャースには大きな影響が及ぶ。

当然ながらポジティブな影響もあるわけだが、意外にもネガティブな影響も少なからずあるのも事実だ。

ポジティブな影響「投手陣の層が厚くなる」

本塁打王、打点王などの個人タイトルによって忘れがちだが、大谷は投手としてもMLBで結果を残している選手だ。

2022年には15勝を挙げており、2023年も10勝と2ケタに乗せている。

防御率も2022年が2.33、2023年が3.14となっており、MLBでもトップクラスの先発投手なのだ。

山本由伸やグラスノー、フラハティ、ストーン、カーショー、ビューラーなど先発投手の駒は足りているドジャースだが、怪我を抱えている選手が多く、ポストシーズンでも先発投手3人で回すほど層が薄くなっていた。

大谷が先発投手として計算できれば、一気に先発投手陣の層は厚くなるだろう。

ドジャースにとってはお金をかけずにエース級の投手を補強したことになるため、非常にポジティブな影響となるはずだ。

ネガティブな影響「盗塁数の激減」

ドジャースはレギュラーシーズンで136もの盗塁を決めているチームだ。

しかし、そのうちの59個は大谷が成功させたものであり、もしも大谷が二刀流を復活させたならば、一気に盗塁数は激減することだろう。

大谷はこれまで二刀流をこなしながらも年間10個~20個の盗塁を決めてきているが、ワールドシリーズで痛めた左肩の影響から来シーズンは盗塁自体を控えることが予想できる。

チームとして年間盗塁数が100個を割ることになれば、かなり機動力に乏しい打線となってしまうのだ。

果たして大谷の二刀流はドジャースにどのような影響を実際に及ぼすのか、来シーズンも大谷に注目だ。

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