本塁打&打点だけじゃない!エンゼルス大谷翔平のOPSが圧倒的な数値に上昇
写真:大谷翔平(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
8月3日のマリナーズ戦で両リーグ最速となる40号ソロホームランを放ったエンゼルスの大谷翔平は、打者の価値を示す「OPS」でも「1.098」と異次元の数値を残している。
絶好調だった6月と7月のOPSにいたっては「1.318」と打者として手が付けられない状態だった。
最近の試合では疲れから足や手の指が痙攣するなどコンディション的には良くないが、それでも高いOPSを残し続けている。
OPSは打者の価値を示す大きな指標
一昔前のメジャーリーグでは、打率や本塁打数、打点、盗塁数といった数値がもっとも重要であり、それが打者の評価のすべてだった。
しかし、強打者は敬遠や明らかに勝負を避けている四球などが多くなることから、正しい評価に結びついていなかった。
現在では、これまで通り打率や本塁打数といった数値を評価しながらも、打者としての価値を示す「OPS」がより重要視されるようになったのだ。
メジャーリーグで打者としての価値を示したいのならば、OPSを「.800」以上にする必要がある。
「.800」以上であれば、リーグのトップ30以内に入れる可能性が高い。
今季「1.000」以上のOPSを残しているのは大谷を含めて3人だけ
8月5日現在、大谷は40本塁打でランキング1位を独走している。
打率も「.310」で3位につけており、打点でも82得点の2位で1位のガルシアに4点差と迫っている状況だ。
ちなみに投手としても、奪三振数160個で3位につけている。
これだけでもとてつもない記録だが、OPSに関しても両リーグでダントツの数値を残しているのだ。
ア・リーグでは、「.904」を記録しているレイズのヤンディ・ディアスが2位となっているため、打者としての価値は大谷が飛び抜けている。
ナ・リーグは2人の選手が「1.000」を超えているが、ドジャースのフレディ・フリーマン「1.016」、ブレーブスのロナルド・アクーニャ「1.002」とどちらもギリギリ「1.000」を超えた程度だ。
大谷は直近6試合に関しても、本塁打は1本のみだが9安打を放っており、四球と死球を合わせると10個とほとんどの打席で出塁している。
このペースでシーズンが進めば、本塁打王だけでなくOPSでも1位を獲得できるはずだ。
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