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【MLB】大谷翔平、日本人初の本塁打王へ死角はあるか 驚異の量産で月間MVP“当確”の6月とタイトル獲得への道筋

後半戦への懸念点は?

7月11日(同12日)に行われるMLBオールスターにもア・リーグ最多得票で選出され、期待が高まる大谷だが、日本人初となる本塁打王への壁はないのか。気になるのがジャッジに替わる新ライバルの存在だ。

ここに来て本塁打のペースを上げてきたのがホワイトソックスのキューバ人スラッガー、ルイス・ホベルト・ジュニア。ここ2シーズンは2桁の出場試合数ながら連続で2桁本塁打を記録し、ブレイクの片鱗を見せていた25歳は、今年は開幕から本塁打を積み重ねると、6月を終わって24本塁打でア・リーグ2位へと一気に登った。大谷にとって新たなライバルになり得るホベルト・ジュニアは今後も気をつけたい存在だろう。

また、2021年の大谷はオールスターが明けた後半に失速し、ペースを落としたというデータもある。8月は5本、9、10月は4本に終わり、本塁打王をあとわずかで逃した。また、34本塁打を放った昨シーズンも9、10月の本塁打数は同じく「4」。春のワールド・ベースボール・クラシックからフル稼働し、ほぼ欠場がない今季も同様の問題が起こり得る可能性はある。シーズン通したスタミナの維持が本塁打王獲得に向けては求められる。

得意の6月に猛威を振るい、本塁打王争いでトップに立った大谷。パワーヒッターが揃うメジャーリーグの世界で日本人がパワー勝負を挑み、その争いで主役を演じてみせている。日本人初の本塁打王獲得という偉業に近づく大谷が、日本、アメリカ、そして世界中のファンに夢を見させてくれるのか。盛り上がりを見せる「2023年の大谷翔平」からはますます目が離せない。

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