
大谷翔平(Photo by Diamond Images / Getty Images)
4月28日(日本時間)、「エンゼルス対アスレチックス」のゲームで大谷翔平に異変が起きた。
3回まで5三振を奪いパーフェクトなピッチングをしていた大谷だったが、4回に突如制球難に陥り、2本塁打、2死球、2四球を含む5失点を与えてしまったのだ。
今季これまで防御率0.64の大谷が突如乱れた訳だが、考えられる要因は以下の3つだろう。
ピッチコムの不調
4回のマウンドに上がった大谷は、落ち着かないそぶりを何度も見せた。
先頭打者のルイーズに1球投じた後、審判にタイムを要求してピッチコムの不調を知らせたのだ。
何とか再開はできたが、その直後に投げた一球が抜けてしまい、ルイーズに死球を与えてしまったのだ。
3回までの良いテンポが狂ったタイミングがここだろう。
ルイーズの盗塁
死球で塁に出たアスレチックスのルイーズは、前日にも4盗塁を決めていたが、やはりこの場面でも走ってきた。
ピッチコムの不調から死球を与え、集中力が切れている状態で盗塁を決められたことで、さらに集中力が低下したと考えられる。
その直後に投げたスイーパーも、右打者のカペルの後ろを通るほどコントロールが乱れてしまった。
3回に放ったヒットによる2塁へ全力疾走
大乱調となった4回の前の回(3回)に、大谷は打者として2塁打を放っているが、この際に全力疾走を行っている。
その後エンゼルスのドゥルーリーがホームランを放ち5-0としたわけだが、次の打者であるレンヒーフォが3球でアウトとなったため、大谷はベンチであまり休憩ができない状態で4回のマウンドに上がることとなった。
今季はピッチクロックのルールにより、スピーディーに投球しなければならないことも影響したのかもしれない。
結果的に見てみれば、2塁への全力疾走とランナーとして長時間塁上にいたこと、そしてベンチに下がった後にあまり休憩が取れなかったことが大乱調につながった要因だと考えられるだろう。
その後6回に打者として3塁打を放つなど、自身のミスをカバーする活躍をするあたりはさすが大谷といったところだ。
この試合の5失点で防御率はかなり上がってしまったが、長いシーズンにはこういったこともあるものだ。
次回の登板では、再びスコアボードに「0」を並べてくれることだろう。
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