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サイ・ヤング賞も現実的な目標へ、大谷翔平のスイーパーと同格の威力を持つ「カーブ」が凄い

大谷翔平(Photo by Diamond Images / Getty Images)
4月22日、メジャーリーグ「エンゼルス対ロイヤルズ」の一戦がエンゼル・スタジアムで行われ、2-0でエンゼルスが勝利した。

この試合に先発した大谷翔平は、7回無失点11奪三振と圧巻のピッチングを披露。

今季3勝目を挙げるとともに、防御率を0.64とし両リーグトップに浮上した。

圧倒的なピッチングでロイヤルズ打線を抑え込んだ大谷

今季の大谷の投球は、贔屓目なしにメジャーリーグで5本の指に入る凄さであると言える。

この日行われたロイヤルズ戦でも、1回を三者連続三振に仕留め、6回、7回には六者連続三振と「無双」状態だった。

打たれた被安打はわずか2で、四球も2に押さえるなど制球も以前より安定していた。

防御率は0.64となり、両リーグトップの成績となった。

今季は投手の方でタイトル争いを繰り広げる可能性があると言えるだろう。

現在の調子をキープできれば、日本人選手初となる「サイ・ヤング賞」の受賞もあり得るかもしれない。

話題のスイーパーも異次元だが、今季はカーブのキレが抜群

今季の大谷がこれほど「打てない投手」となっている要因の1つが、45㎝以上の曲がり幅のある「スイーパー」だ。

135キロ以上のスピードで45㎝以上の曲がり幅を見せるスイーパーは、メジャーリーグで活躍する一流の打者でもバットに当てることが至難の業となっている。

このスイーパーと160キロ超のストレートを使い分ける投球は、それだけで攻略の難易度が高い。

しかし、今季はさらに「カーブ」のキレも凄まじい。

スピード系のストレートとスイーパーに目が慣れた状態で時折投げるカーブだからこそ、より効果を発揮しているとも言える。

160キロのストレートや140キロ~145キロのスイーパーの合間に120キロ台の変化幅の広いカーブが来るのだから、バットに当たるはずがない。

大谷は球種も豊富で、この3つの球種以外にもカットボールやスプリット、シンカーも織り交ぜる。

多少疲れが出てくる6回以降の投球でも大崩れする可能性は低いと言えるだろう。

はたして今季どれほどの勝利数と防御率を記録するのか、その異次元の投球に今後も注目していこう。

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