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新天地決定の菊池雄星のウィークポイントを米サイトが指摘「リリースポイントが約0.5インチ下がった」

菊池が昨シーズン前半戦の調子を取り戻せば、結果は自ずとついてくるだろう。(C)Getty Images
 シアトル・マリナーズからフリーエージェント(FA)となっていた菊池雄星が、トロント・ブルージェイズと3年契約を結んだ。昨シーズン終了後、2022年の契約の選択権を破棄しFAとなり、長引いた労使交渉の煽りを受けたものの、ロックアウト解除早々にブルージェイズ入りが決まった。

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 心機一転、さらなる飛躍が期待される日本人サウスポーには、米メディアも熱視線も送っており、MLBのデータ分析を行なう『FANGLAPHS』は、昨年の菊池の投球内容を振り返りながら、新シーズンを展望している。

 同メディアは「ブルージェイズはユウセイ・キクチと3年契約を結ぶことができ、先発陣再構築の最後の仕上げとなった。この左腕はローテーションの後方を固めることになる」と、菊池獲得が先発ローテーションの確かな補強となったと伝えている。

 だがその一方で「彼はシーズンの前半に防御率3.48 を記録しマリナーズで唯一、オールスター選出を果たすも、球宴以降は防御率5.98と、大きく崩れた」として、シーズン途中より成績が低迷したことについて指摘した。
  昨年は4月以降、先発として白星を重ね、6試合連続でクオリティスタートを記録するなど試合毎に安定感のある投球がみられた。だが夏場からは試合序盤で打ち込まれる展開が続き、チームがプレーオフ争いを繰り広げた最終盤には先発ローテーションからも外れるという悔やまれる1年となった。

 記事ではその原因として「シーズン後半には、速球とカッターのリリースポイントが約0.5インチ下がった」としてリリースポイントのバラつきの他、ボールのスピンについても「投球時の平均回転速度は2,328rpmから2,142rpmに低下し、投球に上下動を与えるスピンの量も激減した」と、ボールの質の変化も強調。その上で「キクチの有望な能力を最大限に生かすには、この一貫性の無さをブルージェイズが解決しなければならない」と、新たな所属球団の今後の対応にも見解を示している。

「キクチが持つクオリティは、次の3年間、ローテーション投手として貢献する大きな可能性を秘めている」として、新天地での期待を綴り記事は締め括られている。新たなスタートラインに立った菊池雄星、昨年の雪辱を晴らすべくもう一度、メジャーのマウンドで躍動する姿を期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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