長引くロックアウトの影響で通常開幕の延期＆試合数削減が決まったMLB。暗いムードが立ち込めるなか、ある選手の活躍が話題を呼んでいる。今年のMLBドラフト全体１位候補に挙げられている高校生外野手、ドリュー・ジョーンズのホームランだ。
察しのいい方はお分かりかもしれないが、ドリュー君はアトランタ・ブレーブスなどで通算434本塁打＆ゴールドグラブ10回の名センターとして活躍したアンドリュー・ジョーンズの息子。アンドリューは2013年から東北楽天にも在籍し、“ＡＪ”の愛称で親しまれたこともあって、日本のファンにも馴染み深いだろう。
そんなＡＪの息子・ドリュー君は、細身ながら193センチの長身で父に負けないパワーと好守が評価されており、MLB公式が発表したドラフト候補ランキングで全体１位に選ばれる逸材だ。
ただ、高い期待を受ける将来のスター候補は高校生であっても当然のように妬み（？）もあり、３月２日に行なわれた試合では何と「Overrated！（過大評価！）」という野次を飛ばされていた。
【動画】「過大評価！」の野次をかき消す、ＡＪ息子が“魅せた”ホームランがこれだ
だが、やはりものが違った。「過大評価！」のチャントが鳴り響くなか、打席に立ったドリューは相手投手が投げた速球を一振り。打った瞬間それと分かるホームランを一番深いセンター後方に叩き込んだのだ。そしてホームを踏む直前、口元に指を立てシーっとする仕草も見せ、黙ってなと言わんばかりの佇まいには風格が漂っていた。
あのＡＪの息子とあって知名度はすでに高かったが、野次を一蹴したこのホームラン動画はすでに170万回近く再生されており、米スポーツ専門局『FOX Sports』の人気アナリストであるベン・バーランダー氏も「カッコよすぎ！」と大絶賛。「お父さんも誇らしいはずだね」とも付け加えると、父ＡＪは自身のSNSで「本当に誇らしい息子だよ！」と応えていた。
名門バンダービルト大への進学も有力とされているドリューだが、果たしてドラフトでは何位指名を受けるだろうか。よほどのことがない限り全体20位指名のブレーブスまで残っていることはないと思われるが、今後の活躍ぶりにも期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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