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「オオタニ、トラウトたちの全盛期をファンに見せないなんて!」開幕延期を招いたMLBに現地識者も嘆き

ファンも識者も全員が見たいのは、スターがフィールドで戦う姿。大谷ももちろんその一人だ。(C)Getty Images
 昨年12月2日から始まったロックアウト。遅々として進まなかった労使交渉は、通常開幕に向けたデッドラインとされた2月28日近くになって熱を帯び、ギリギリ間似合うかに思われたが、期限を延長した3月1日(現地時間)でも妥結できず。MLB機構は開幕予定日だった3月31日の延期と、最初の2カードの中止を発表したのだった。

 ファンはもちろん、多くの球界関係者が「悲しい日」として記憶した3月1日。「We want Baseball!(俺たちは野球が見たいんだ!)」という言葉がSNSを中心に飛び交ったように、やはり野球が持つ魅力が発揮されるのは実際に試合が行われてこそ、だ。

“スター不在”と言われて久しいMLBだが、昨年は大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が旋風を巻き起こし、若手遊撃手のフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)も走攻守にエネルギッシュなプレーを発揮。他にも本当に多くの素晴らしい選手が揃っている。しかし、いくらタレントある人がいても、その場所がなければむなしいばかりだ。 

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 そしてこの気持ちを代弁するように、MLB関連の動画作成に携わるマルコ・ルシーノ氏のあるツイートが反響を呼んでいる。
  ルシーノ氏は今年だけでなく2年前もコロナ禍によってわずか60試合しかできなかったことに触れながら、「マイク・トラウト、フェルナンド・タティースJr.、ショウヘイ・オオタニ、ホアン・ソト、ブライス・ハーパー、ムーキー・ベッツ、ジェイコブ・デグロムや他の素晴らしい選手たちが、全盛期を短縮シーズンで費やしている」ことに憂いを込めると、その“責任”の矛先をMLB機構に向けた。

「彼らのような選手がフルシーズン戦う姿を、MLB機構はファンから再び奪い取るなんて信じられない!」

 ルシーノ氏は過去のツイートでもMLB機構の今回の労使協定を巡る態度に激怒しており、また、シーズン延期会見でまさかの笑顔を見せたコミッショナーのロブ・マンフレッドも猛バッシングしていることから、とにかく許せない気持ちが強かったのだろう。この意見には『Marvell』のエリック・モナセッリ記者も同調し、「彼らのプレーが見たいだけなのに」と嘆いていた。

 選手あってのベースボール、ファンあってのベースボール。さまざまな意見はあるだろうが、少なくともファンからすれば、早期開幕を祈らずにはいられないだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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