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「パワーは脅威だと証明」“悲劇の助っ人”前巨人テームズがマイナー契約でMLB復帰へ。米メディアは「返り咲き」を予想

ブルワーズ時代のテームズ。韓国球界からの復帰後、自慢の長打力はメジャーでも輝きを放っていた。 (C) Getty Images
 選手生命を揺るがす大怪我から再起をかける挑戦が始まる。現地時間2月11日、昨シーズン途中まで巨人でプレーしたエリック・テームズが、アスレティックスとマイナー契約を結ぶ見込みであると明らかとなった。
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 コロナ禍の入国遅れで、昨年4月27日のヤクルト戦でNPBデビューを果たしたテームズ。しかし、6番左翼で出場した助っ人は、3回裏の守備で打球を追った際、右アキレス腱を断裂。その後、手術とリハビリのために一時帰国するも、結局、その1試合だけの出場で8月に自由契約に。

 日本では、メジャー通算96本塁打の実力を発揮できなかった。だが、アメリカで懸命にリハビリとトレーニングを重ねてきた35歳は、再起のチャンスを得た。メジャーリーグの移籍情報を取り扱うサイト『MLB Trade Rumors』は、アスレティックスとのマイナー契約に注目。これまでのキャリアを振り返るとともに、今季のプレーを展望した。

 2011年のメジャーデビューを果たしたテームズは、3年間の韓国球界での大活躍を経て17年に“逆輸入”。ブルワーズでの在籍2年間で計72本塁打を放った。その活躍ぶりを振り返った同メディアは、「次第に三振に苦労するようになったが、多くの四球を選び、一貫したパワーは脅威であることを証明した」とレポートしている。
  二度目のアジア行きを経て、再びの米国球界入りとなる。同メディアは、「おそらくスプリングキャンプの機会を得て、流動的なロースターを争う位置にあるだろう」と予想し、スタート時点ではポジションを勝ち取っていく立場にあるとした。

 具体的な今季の起用法としては、移籍が噂される正一塁手マット・オルソンの後釜に入る可能性が高いと見られている。一方で、同メディアは「オルソンが残留するとしても、指名打者か外野の両翼に入る可能性がある」と指摘。どんな形にせよ、出場機会を得るのではと予測している。

 ベテランの域に差し掛かっているテームズだが、自慢のパワーでもう一度輝けるだろうか。NPBでも話題を集めた元助っ人の今後が興味深い。

構成●THE DIGEST編集部

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