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大谷翔平を今季開幕投手に「明らかな選択肢」と米メディアが推挙! しかし、“苦手とする舞台”に一抹の不安も

惜しくも1918年のベーブ・ルース以来となる「二桁本塁打・二桁勝利」の偉業は逃した昨季の大谷。しかし、圧巻の力投ぶりは常に話題となった。(C)Getty Images
いまだロックアウトが続いているMLB。その新シーズンに向けて、興味深い一報が舞い込んだ。現地時間1月19日、米スポーツサイト『The Athletic』は、今季のロサンゼルス・エンジェルスの開幕投手が大谷翔平である可能性が高いと指摘した。
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メジャー5年目にして初の大役が、現実味を帯びている。昨シーズンに“リアル二刀流”で一大センセーションを巻き起こした大谷は、アメリカン・リーグのMVPを満票で獲得。名実ともにスターの仲間入りを果たした。

投手としての成績も圧巻の一語だった。23先発で130.1回を投げた右腕は、防御率3.18、156奪三振を記録。とくに伝家の宝刀であるスプリットは洗練され、被打率が.077(183打数14安打)と驚異的な数字となった。あの殿堂入りの大投手ジョン・スモルツ(元アトランタ・ブレーブス)が「あのボールを打者が見極めるのは不可能だ。まず打てない」と絶賛したほどである。

加えて大谷は速球も渡米後自己最速となる101.9マイル(約164キロ)を記録し、力で打者をねじ伏せる場面も少なくなかった。それだけに開幕投手に推されるのも無理はないだろう。

エンジェルスには、昨年11月にニューヨーク・メッツからノア・シンダーガードが加入。大谷よりも速い、最速102.1マイル(約164.3キロ)の剛速球を投げる29歳も開幕投手候補に上がる。だが、トミー・ジョン手術の影響からMLB過去2年で2登板しかないことから贔屓目を抜きにしても、やはり27歳のサムライが大役にふさわしいと言える。

ちなみに『The Athletic』が、大谷を推挙する理由は、「いまのチーム状況ではオオタニが明らかな選択であるように映る」からである。一方で不安材料がないわけではない。というのも、会場となるオークランド・アスレティックスの本拠地オークランド・アラメダ・カウンティ・スタジアムでの成績が芳しくないのだ。

対アスレティックスだけで見れば、大谷は球団別では最多の6試合に登板。2勝2敗、防御率3.55とまずまずの成績を残している。しかし、同球場では、登板4試合で1勝2敗、防御率5.50と分が悪く、唯一の白星はメジャー初登板を果たした18年4月1日にまで遡る。

はたして、大谷は苦手として敵地での開幕マウンドに立てるのか。新労使協定の交渉決裂によるロックアウトの真っ最中にあるMLBが、無事に開幕するかは不透明な情勢だが、メジャー屈指のタレントとなった二刀流戦士の飛躍に期待は膨らむばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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