大谷翔平、物議を醸した米アナリストの不適切発言騒動に何を想う?「英語は話したい。でも僕は野球をするためにここに来た」
「『野球界の顔』とされる選手が通訳を必要とするような人物なんてね。正直、球団の売り上げの助けにはならないと思う。なぜなら、本人の言動を周りが完璧に理解できないからだ」
これは昨年7月に、MLBで怒涛の快進撃を披露していた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に送られた言葉だ。歯に衣着せぬ発言で人気を博す米放送局『ESPN』の名物アナリストであるスティーブン・A・スミス氏が、自身が出演する番組「First Take」で発したものである。
無論、この批判には視聴者から「差別的だ」という意見が相次いで“炎上”。スミス氏は「この国で多くのステレオタイプ化がもたらしたダメージをよく知っている。なので、私はもっと言動に敏感であるべきだった」と謝罪した。
しかし、何よりも驚きだったのは、批判の矛先を向けられながら、一切の影響を感じさせなかった大谷だ。彼はこのとき何を感じ取っていたのだろうか。
本人が当時の想いを明かした。現地時間1月12日に米ファッション誌『GQ』のインタビューで、スミス氏からの批判とその騒動について問われ、大谷はこう語った。
「もちろん、英語を話せるならそうしたい。英語を話せるようになって損はないと思う。そこから生まれるものはポジティブなものだけでしょう。でも、僕は野球をするためにここに来た。だから、フィールド上でのプレーが、いろんな人々やファンとのコミュニケーションの手段になると思っています。それが、最終的に僕が得たすべてですね」
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「そう呼ばれることはうれしく思う。僕は最高の選手になるためにここに来たので、そう呼ばれることでモチベーションも高まる。初めてとてもいいシーズンを過ごせたが、まだ1年だけなので、これを継続したいというモチベーションが出来ている。野球はこの国で生まれたし、個人的には野球がアメリカで一番人気のスポーツになってほしいと願っている。なので、僕がそれに貢献できるなら、ぜひそうしたい」
批判を糧に強くなった感もある。そんな大谷はこの先、どこまで活躍を続けるのか。今季のパフォーマンスがますます楽しみになった。
構成●THE DIGEST編集部
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