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米データサイトの“未来予想”で構想に暗雲!? 巨人新助っ人ポランコの気になる2022年の数字とは?

MLBでもまずまずの成績を残してきたポランコ。そのポテンシャルは疑いようがないが…。(C)Getty Images
捲土重来を期するシーズンのけん引役となり得るか。1月5日に巨人入りが決定したグレゴリー・ポランコに注目が集まっている。
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ポテンシャルだけを見れば、期待値は高い。2014年にMLB屈指のトッププロスペクトとして華々しくメジャーデビューし、翌年からレギュラーに定着。以降は823試合に出場し、打率.241、96本塁打、362打点、98盗塁と目に見える結果を残してきた。

ただ、近年は相次ぐ故障で苦戦を余儀なくされている。昨シーズンもピッツバーグ・パイレーツを自由契約になった8月にトロント・ブルージェイズにマイナー契約で入団したが、レギュラーシーズン終了後にふたたび解雇の憂き目にあった。とはいえ、いまだ30歳と老け込む年ではない。

怪我なく元トッププロスペクトとしての力を発揮できれば、覇権奪回を目指す巨人の重要なキーマンとなる。実際、原辰徳監督は「何よりも(4番の岡本)和真を守る、あるいは和真と(チームを)引っ張る。そういうタイプであってほしい。1本の本塁打よりしぶとく打点をあげられるのを期待したい」とクリーンナップに据える具体的な構想を口にしている。
では、ポランコにはどれほどの活躍が期待できるのか。米データサイト『Fan Graphs』は、独自のデータ予測システム「Steamer」で、2022年の日本での成績を次のように算出した。

【主な打撃成績】
出場=86
打率=.225
本塁打=14
打点=43
得点=43
盗塁=8
OPS=.710
長打率=.410
ISO=.185

あくまで昨シーズンまでのメジャーにおけるパフォーマンスを基に引き出した数字であり、必ずしもそうなるとは限らない。おそらく怪我のリスクも大いに加味されての控えめな結果だ。とはいえ、クリーンナップの一角に据えようとする原監督の構想を考えれば、本塁打数、OPSなどはいずれも心もとないデータと言える。

近年の巨人はゼラス・ウィーラーを除いて助っ人選手に泣かされてきた。昨季もジャスティン・スモークとエリック・テームズが揃って途中退団し、チーム打率もリーグ5位の.242に甘んじた。それだけにいくら1年2億5000万円という格安年俸で獲得できたとはいえ、ポランコには“やってもらわなければ困る”わけだ。果たして、ポランコは予想された未来を覆せるか。まずは、キャンプでのパフォーマンスに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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