「興味深いものであることは間違いない」ボストンメディアが鈴木誠也の獲得に見解「数字は文句なしに印象的」
侍の四番の去就は、野球の本場でも注目を集め続けている。
今オフ、広島東洋カープからポスティングシステムを用いてのメジャー挑戦を表明している鈴木誠也。12月からMLBがロックアウトに入り、移籍交渉が進展しない状況が続いている。
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そんな中、米メディア『Boston Herald』は1月9日、地元レッドソックスが鈴木の獲得に動いていることへの見解を示した。
まず、日本でのプレーについて、「数字は文句なしに印象的であり、18歳でプロのキャリアをスタートして以来、着実に良くなっている」と絶賛。「初期はコンタクトヒッターだったが、2015年から16年にかけて、日本屈指のパワーヒッターに変貌した」と、スタイルの変化にも触れ、打撃の力強さが増したと評価した。
一方で、「レッドソックスにとって良いピースであるが、一部の人が望むような確実なアップグレードだとは言い切れない」とも。鈴木に次いでセ・リーグ2位のOPS(出塁率+長打率)を記録したタイラー・オースティン(DeNA)も、MLBでは平均レベルにとどまっていたというデータを紹介し、成功を断言することはできないとした。
さらに、来オフに主力が相次いでFAになるというチーム事情も踏まえ、「もう一人オールスター級の選手が必要」と指摘。「カイル・シュワーバーの代わりがおらず、明確な二塁手もいない。ブルペンにも穴がある」と、右の外野手より優先順位の高い補強ポイントがあるとの見方を示した。
以上を踏まえたうえで、「オフシーズン最後の大金をスズキに使うことはベストシナリオではないかもしれないが、興味深いものであることは間違いない」と結論。第一のターゲットにふさわしいと断言はしなかったものの、獲得も否定しなかった。
いまだに不透明な情勢が続くロックアウト。日本が誇る右の大砲について野球関係者が気を揉む日々は、もうしばらく続きそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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