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ヤンキースは「5500万ドルの契約を提供できる」。球界の盟主が“日本のトラウト”鈴木誠也獲得に動く理由

広島で異彩を放った鈴木。そのパフォーマンスには名門ヤンキースも熱心に動いていると報じられている。(C)THE DIGEST
2021年の野球界で鮮烈なインパクトを残し、新年に一大チャレンジをしようとしているサムライがいる。広島カープの鈴木誠也だ。
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プロ入り9年目を終えた今季の鈴木は圧巻だった。レギュラーシーズンでは打率.317と出塁率.433でリーグ2冠を達成。さらに38本塁打、88打点、OPS1.072と驚異の数字を叩き出し、日本球界屈指のタレントへと成長を遂げた。

シーズン終了後の11月に広島カープからポスティング・システムでのメジャー挑戦を表明。その後、MLBは選手会との新労使協定交渉のこじれをキッカケにしたロックアウトに突入したが、27歳のサムライの動向は、現地メディアでも熱心に取り上げられ続けている。

鈴木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が「多くのチームが積極的に獲得に乗り出している。8球団以上、15球団未満だ」と語る通り、すでに具体的な交渉に及んでいる球団は少なくない。日増しに注目度が増している状況にあって、にわかに獲得の可能性が強まってきているのが、米球界の盟主であるニューヨーク・ヤンキースだ。
もっとも、ヤンキースの打撃陣は文字通りスター軍団である。外野手陣だけを見ても、ジャンカルロ・スタントンとアーロン・ジャッジ、ジョーイ・ギャロというMLBでも屈指の長距離砲が居並ぶ。これだけ見ると、何よりも出場機会を求める鈴木にとっては厳しい状況とも言える。

しかし、同球団の専門メディア『Empire Sports Media』は、トレバー・ストーリーら実力派遊撃手の獲得が最優先事項としながら、「過小評価されている契約の一つになり得る。ヤンキースはスズキに5年5500万ドル(約63億2000万円)の契約を提供することができるだろう」と主張。同じく専門メディア『Go Yankes Yard』もクリント・フレイジャーのシカゴ・カブス移籍と、38歳のベテラン戦士ブレット・ガードナーの引退に備え、「スズキを獲得して外野を強化すべきだ」と訴えている。

一部のアメリカ・メディアで「日本のマイク・トラウト」と呼ばれもしている鈴木。野球の本場でも評価されるポテンシャルを秘める27歳は、伝統のピンストライプのユニホームに袖を通すのか。ロックアウト後の動向が楽しみでならない。

構成●THE DIGEST編集部

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