「横須賀盛り上げ大使」に就任した秋山翔吾。自らを、横須賀を”売り込む”ために「バッティングを変える」
シンシナティ・レッズの秋山翔吾が12月24日、地元・神奈川県横須賀市の「横須賀盛り上げ大使」に就任し、横須賀市・上地克明市長より委嘱状を授与された。
さまざまな機会を通じて、横須賀市の魅力を自らの活動により発信できる著名人が就任してきた「横須賀盛り上げ大使」。これまで、EXILEの橘ケンチ氏・TETSUYA氏、そしてTBSアナウンサー・宇内梨紗氏が務めてきたが、今回4人目の大使として、横須賀からメジャーリーガーとなった秋山に白羽の矢が立った。
「故郷・横須賀でプロ野球選手になってから、いろんな方に準備していただいて野球教室をさせていただいて、子供たちと交流させていただいてきました。僕にとっての横須賀は育ててもらった街。今まで野球をやらせてもらってきて、切磋琢磨した仲間だったりとか、小学校からの仲間もいるので、帰ってきたなと思える場所ですね」
これまでもオフには、地元・横須賀で欠かさず小学生を対象とした野球教室を行ってきた。昨年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で開催を見送ったが、今年も自身が小学校の頃に白球を追いかけた大津公園で、”後輩”たちに野球の楽しさを伝えた。そんな秋山の地元愛は、今回大使に任命した上地市長も十分認識している。
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「非常に人柄も良くて実直、本当に尊敬に値する人物だと思います。そして何より、横須賀を愛してくれている。これからは横須賀の大使として、ぜひ子供たちの模範となってほしい。あまりプレッシャーを与えてもいけないと思いますが、(メジャーでも)のびのびと、秋山選手らしくプレーしてもらって、その延長に横須賀があればいいなと思っています」
上地市長によれば、渡米前から大使を依頼するプランはあったが、こちらもコロナの影響などもあり、このタイミングになった。
「僕自身も野球をしっかりやって、秋山が育った街はこういうところなんだと、皆さんに知ってもらえるよう、皆さんのお力をお借りしながら、これからもやっていきたいと思います。メジャーリーガーということで、より名前を知ってもらうことも多いと思いますし、僕が1年でもアメリカで長くやれることが、横須賀にとっても大きなチャンスになる。まず来季、しっかりとした成績を残したいと思います」
確かに海を渡った過去2年の打撃成績は残せていない。しかし、「変えなきゃいけないのはバッティング。変わらなければ終わり」と、来季へ期する思いは強い。横須賀が産んだヒットメーカーが、周囲を唸らす成績を残し、地元を世界にアピールできるか。その反抗に注目したい。
取材・文●岩国誠
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