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ボンズ、マグワイア級のパワーヒッターに!? 大谷翔平がMLB史上3人しかいなかった“レア記録”を呼び覚ます

ボンズ(左)、マグワイア(右)という球史に名を刻んだレジェンドたちと大谷(中央)は肩を並べた。(C)Getty Images
 MLBで一大フィーバーを巻き起こした大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、オフシーズンも話題に事欠かない。
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 今季の快進撃ぶりは桁違いのスタッツが物語る。打っては本塁打王争いに最後まで絡む46ホーマーを放ち、100打点、103得点をマーク。投げても23先発で130.1回、防御率3.18、156奪三振を記録し、あのベーブ・ルースですら成しえなかった史上初となる投打5部門での「クインタプル100」(イニング、奪三振、安打、得点、打点)を達成した。

 歴史的なシーズンはさまざまなMLB記録も呼び起こしてきた。そんな天才ヒッターがやってのけていた記録が明らかになった。米野球データサイト『Codify Baseball』は、「シーズン80長打以上、60単打未満」の達成を紹介した。

 長きに渡るMLB史でも、達成者はわずかに3人しかいないレア記録だ。過去の3人は、1999年のマーク・マグワイア(87長打、58単打)、2001年のバリー・ボンズ(107長打、49単打)、そして10年のホセ・バティスタ(92長打、56単打)と、いずれも球史に名を残すスラッガーたちばかり。そこに大谷は今季リーグ2位の80長打に加え、58単打をマークで肩を並べたのである。
  彼らが「シーズン80長打以上、60単打未満」をやってのけたシーズンに記録された別のスタッツを見てみると、あらためて大谷の凄みが浮かび上がる。

 強打者を示す指標として取り上げられるOPS(出塁率+長打率)は、今季の大谷はアメリカン・リーグ2位の.965だったのだが、マグワイアは1.222、ボンズは1.379、バティスタは.995と軒並みハイアベレージとなっている。

 また、長打率から打率を引き、純然たるパワーのみを表すISOも彼らは異次元だ。.250以上で非常に優秀とされる同指標だが、マグワイアは.418、ボンズは.536(!?)、そしてバティスタは.357をそれぞれ記録。そして大谷も.335という図抜けたスタッツを残している。

 とりわけ打撃面での飛躍ぶりが顕著だった今季の大谷。そのスタッツを振り返れば、彼がいかに稀有な存在であるかを感じさせられる。

構成●THE DIGEST編集部

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