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コレアのジーターへの“侮辱”にエンジェルス新加入の剛腕が怒り!「馬鹿げた発言で気に入らない」

球界のレジェンドであるジーターを“口撃”したコレア(右)。これにシンダーガード(左)は黙っていなかった。(C)Getty Images
MLB屈指のスラッガーが放った“禁断の発言”が波紋を広げている。

話題騒然となっているのは、現地時間11月15日に90年代にクリーブランド・インディアンスなどで活躍したカルロス・バイエガのインスタライブに出演したカルロス・コレアの一言だ。さまざまな話題について語った27歳のプエルトリカンは、「憧れだった」という元ニューヨーク・ヤンキースの名遊撃手、デレク・ジーターについて、こう論じたのだ。

「デレク・ジーターはゴールドグラブを5回受賞しているけど、どれも値しなかった」

もっとも「ジーターの守備範囲が狭かった」というのは、球界における“暗黙の了解”に近いものだった。実際、現在のゴールドグラブ賞の基準となっている指標「DRS(守備防御点)」で見ると、彼はキャリア20年で「−165」という散々たる成績となっているのだ。

それでもジーターは、暗黒時代にあったヤンキースを救って、通算5度の世界一に導いただけでなく、通算3465安打を放ってシルバースラッガーを5回も受賞している。そのほかにもオールスターに14回選出されるなど、カリスマ遊撃手としての地位は誰もが認めるところだ。

一方でコレアは今季にメジャー1位となるDRS「21」をマークしてゴールドグラブを受賞。さらに全ポジションから各リーグで一人だけ選ばれるプラチナグラブも手にするなど、守備での実績は十分。数値だけで見れば、ジーターよりも実力が上なのは言うまでもない。

しかし、だ。2017年に組織的なサイン盗みを働いていたアストロズがリーグ優勝決定シリーズでヤンキースを下した際の主力であるコレアは、当時からその言動がファンの深い恨みを買っていた。それだけに、今回のレジェンドに対するリスペクトに欠けた“口撃”は小さくない物議を醸している。

さまざまな批判が巻き起こるなか、ついに今オフにニューヨークからロサンゼルス・エンジェルスへやってきた剛腕の怒りも買った。現地時間11月18日にMLBの公式チャンネル『MLB Network』の人気番組「Intentional Talk」に出演したノア・シンダーガードだ。

自身もツイッターなどで赤裸々なやり取りが話題となる29歳だが、同番組で「ソーハンマー(自身の愛称の元となっている漫画のキャラクターが持っている武器)で打ち倒すとしたら誰がいいか?」を問われ、迷わずに「カルロス・コレアだね」と回答。そして、こう続けたのだ。

「理由はハッキリしている。それは『デレク・ジーターがゴールドグラブに値しない』と侮辱したことにある。あれは誰が聞いても馬鹿げた発言だよ。あいつが言うなんて気に入らないね」

はたして、この両雄が来季に対決する機会は巡ってくるのか。仮に実現すれば、かなりの注目を集めそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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