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大谷翔平を見つけた野球ライター選出! 2021ドラフト“滑り込み候補生“

強烈アピールに成功した“急浮上野手”たち

野手で強烈なアピールをしているのは、渡部遼人(慶應義塾大)[写真]である。堀井哲也監督が「前後左右に動けて、スローイングも打球判断も外野手に必要な能力をすべて備えている」と太鼓判を押すように守備力は即戦力。今秋は東京六大学リーグの開幕から4試合で10安打の大暴れで、打率.526をマーク。首位打者に輝いた大学選手権から好調をキープしている。

左打ちの外野手はプロ側の補強の優先順位が低く、下位指名まで残るケースも多い。とはいえ、渡部は4位以内での指名でなければ社会人に進む意向を示しており、プロ側との縁が結ばれるか目が離せない。

公式戦が終わった高校生にしても、引退後に急激に伸びる選手もいる。高校屈指の強肩捕手として注目された味谷大誠(花咲徳栄)[写真]は春から夏にかけて打撃が急成長したが、ある関係者は「さらにバッティングがよくなり、木製バットで飛ばせるようになってスカウトも注目している」と語る。

最後の最後に急浮上する可能性を秘めているのは、山下輝(法政大)だ。188センチ、100キロの大型左腕は大学1年時にトミー・ジョン手術をしたこともあり、実績には乏しい。だが、今夏のオープン戦では一皮むけた姿を披露しており、「頭の12人(ドラフト1位)で消える」というスカウトの声もある。

法政大は寮内で新型コロナのクラスターが発生したため、今秋のリーグ初戦がドラフト2日前にずれ込んだ。ほぼぶっつけ本番で臨むため過大な期待はしづらいものの、もし山下が衝撃的な投球を見せたらドラフト直前になって大きなうねりが起きるだろう。

こんな混乱が起きるのもすべて、コロナ禍ゆえ。予測不能の2021年ドラフトは“滑り込みドラフト候補”の動向に注視しながら、会議当日を待つしかない。

■2021年プロ野球ドラフト会議

開催日:2021年10月11日(月)
放送日程:
● 地上波
TBS系列全国ネット放送:16時50分~17時50分(1巡目指名のみ)

●CS
スカイA:16時30分~21時00分

●ラジオ放送
ニッポン放送:17時00分~18時00分(1巡目指名のみ)

●配信
Paravi:16時50分~指名終了まで
Sports Bull:17時00分~指名終了まで

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