
<WORLD BASEBALL CLASSIC 2026 日程:2026/3/5 ~ 3/17 場所:日本、アメリカ>
3月5日から、WORLD BASEBALL CLASSIC 2026(以下、WBC2026)が開幕する。
今大会、日本の入っているプールDにはWBC常連のドミニカ共和国、オランダなどが入っている。
本記事では、そんなWBC2026プールDの各国注目選手を紹介する。
ドミニカ共和国
ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア(内野手:トロント・ブルージェイズ)

写真:ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア/提供:Imagn/ロイター/アフロ
ドミニカ打線の象徴であり、圧倒的な破壊力を誇る若き怪物。2025年シーズンはブルージェイズを牽引し、打率.292、23本塁打を記録して5年連続のオールスター選出を果たした。さらにポストシーズンではALCS(ア・リーグ優勝決定シリーズ)MVPに輝くなど、勝負強さはメジャー最高峰。150km/h後半の剛速球を軽々とスタンドへ叩き込むスイングスピードは、対戦する投手にとって最大の脅威だ。前回大会での悔しさを知る一人として、今大会では一塁手および指名打者として打線の核となり、父も成し遂げられなかった「世界一」の称号を母国へもたらす。
フアン・ソト(外野手:ニューヨーク・メッツ)
「現役最高の選球眼」を持つ天才打者。2024年オフにニューヨーク・メッツと15年総額7億6500万ドルという歴史的な超大型契約を結び、2025年シーズンは43本塁打、105打点、出塁率.396という圧巻の成績で6度目のシルバースラッガー賞を受賞した。打席内での独特な動き(ソト・シャッフル)で相手を揺さぶり、失投を確実に仕留める技術は芸術の域に達している。出塁能力の高さは短期決戦のWBCにおいて計り知れない価値があり、2番や3番といった重要な打順で攻撃の起点となる。スター軍団を一つにまとめるリーダーシップにも期待がかかる、ドミニカが誇る至宝。
フリオ・ロドリゲス(外野手:シアトル・マリナーズ)
「J-ROD」の愛称で親しまれる、走攻守すべてが揃った5ツールプレイヤー。2025年シーズンは32本塁打、30盗塁を記録し、自身初となる「30-30」の壁を突破した。センター守備でも広大な守備範囲を誇り、ドミニカの外野陣を支える要。25歳という若さながらチームのムードメーカーでもあり、彼の弾けるような笑顔と熱いプレーはチームに勢いをもたらす。前回大会ではトップバッターとして活躍したが、今大会ではソトやゲレーロJr.と組む「MLB最強のクリーンアップ」としての起用が濃厚。ダイヤモンドを縦横無尽に駆け巡るそのスピードとパワーで、再びドミニカ旋風を巻き起こす。
クリストファー・サンチェス(投手:フィラデルフィア・フィリーズ)
2025年シーズンに大ブレイクを果たし、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に食い込んだ左の剛腕エース。2022イニングを投げ、防御率2.50、212奪三振という圧倒的な数字を残した。150km/h中盤の動く直球と、ブレーキの効いたチェンジアップのコンビネーションはメジャーの強打者たちを翻弄し、リーグ最多の23クオリティスタートを記録するなど安定感も抜群。今大会が初のWBC参戦となるが、ドミニカ投手陣の「左の柱」として期待は絶大だ。
サンディ・アルカンタラ(投手:マイアミ・マーリンズ)
2022年のサイ・ヤング賞右腕が、トミー・ジョン手術による長いリハビリを経てついにWBCの舞台に帰ってきた。2024年シーズンを全休し、2025年も序盤は苦しんだが、シーズン終盤には防御率2.68と復活の兆しを見せた。160km/h近い剛速球と鋭いシンカーを武器に、一人で試合を完結させる「イニングイーター」としての姿は健在。今大会では登板制限があるため慎重な起用となるが、マウンドに立つだけで漂う圧倒的なエースの風格はチームに勇気を与える。
イスラエル
ハリソン・ベイダー(外野手:サンフランシスコ・ジャイアンツ)

写真:ハリソン・ベイダー/提供:UPI/アフロ
イスラエル代表の外野陣に「メジャー最高峰の守備」をもたらす看板選手。2021年のゴールドグラブ賞受賞歴を誇り、中堅手としての守備範囲と打球判断は現役トップクラスだ。2025年シーズンはフィリーズとジャイアントでプレーし、自己最多タイの17本塁打を放つなど、パンチ力のある打撃でも存在感を示した。ユダヤ系のルーツを持つ彼は、今大会が待望のWBC初参戦となる。広い守備範囲を必要とする東京ドームや決勝ラウンドの舞台において、彼の「アウトを奪う能力」は、格上のチームを封じ込めるための最大の武器となるだろう。
トミー・ケインリー(投手:フリーエージェント)
ヤンキースなどで長年リリーフとして活躍してきた、メジャー通算500奪三振超えを誇るベテラン右腕。最大の特徴は、右打者・左打者を問わず空振りを奪える、魔球とも称される「チェンジアップ」だ。2025年シーズンはタイガースで66試合に登板し、9セーブ、16ホールドを記録。30代後半を迎えてもその支配力は健在であり、健康を維持してシーズンを投げ抜いたタフさは特筆に値する。これまでは代表との関わりが報じられてこなかったが、今大会でイスラエル代表への参加を決断した。
スペンサー・ホーウィッツ(内野手:ピッツバーグ・パイレーツ)
2023年大会に続く選出となり、今やイスラエル打線の中心を担う存在へと成長した若き巧打者。2025年シーズン途中にブルージェイズからパイレーツへ移籍すると、後半戦だけで打率.305、OPS .916という驚異的な数字を残し、メジャーの主力としての地位を確立した。卓越した選球眼とバットコントロールが持ち味で、三振が少なく確実に出塁できる能力は、短期決戦のWBCにおいて極めて重要だ。一塁・二塁の両ポジションをこなす柔軟性も兼ね備えており、打線の核として期待がかかる。
オランダ
ザンダー・ボガーツ(内野手:サンディエゴ・パドレス)

写真:ザンダー・ボガーツ/提供:AP/アフロ
オランダ代表の精神的支柱であり、メジャー屈指の打撃技術を誇る遊撃手。2025年シーズンはパドレスの主力として20盗塁を記録するなど、30代を迎えても高い身体能力を維持している。WBCには2013年大会から連続出場しており、国際大会の経験はチーム随一だ。かつてワールドカップ優勝の功績でオランダ国王から「サー」の爵位を授かった英雄であり、その卓越したバットコントロールとリーダーシップは、若手主体の内野陣をまとめる上で欠かせない。今大会も不動の主軸として、カリブの風を背にオランダ打線を牽引する存在である。
オジー・オルビーズ(内野手:アトランタ・ブレーブス)
「キュラソーの至宝」と称される、メジャー屈指のパンチ力を備えたスイッチヒッター。身長172cmと小柄ながら、2023年には33本塁打を放つなど、二塁手としては規格外の長打力を誇る。2025年シーズンは怪我に苦しんだものの、今大会を完全復活の舞台と位置づけている。ダイヤモンドを駆け回る積極的な走塁と、ゴールデングラブ賞候補に何度も名を連ねる軽快な守備は、オランダの機動力野球の核となる。ボガーツやアンドレルトン・シモンズらと共に形成する内野陣は世界最高峰の守備力を誇り、彼の明るいキャラクターはチームの結束力を高めるムードメーカーとしても期待されている。
ケンリー・ジャンセン(投手:デトロイト・タイガース)
メジャー通算500セーブという金字塔に迫る、史上最高のクローザーの一人。2009年大会には「捕手」として出場し、ドミニカ共和国の強力打線を封じる強肩を見せたという伝説を持つ。投手転向後は、カットボール一択でメジャーの強打者をねじ伏せる支配的な投球を確立した。2026年シーズンからはタイガースに籍を置き、38歳となった今も守護神としての威光は衰えていない。今大会は少年時代の憧れであったアンドリュー・ジョーンズ監督のもと、キャリアの集大成としてオランダの最終回を任される。その巨体から繰り出される「消えるカッター」は、相手チームにとって絶望の象徴である。
ニカラグア
マーク・ビエントス(内野手:ニューヨーク・メッツ)

写真:マーク・ビエントス/提供:AP/アフロ
ニカラグア代表の歴史において、過去最大級の補強と目される「メッツの若き主砲」。米国フロリダ州出身だが、母親のルーツであるニカラグア代表として今大会への出場を決断した。2024年にメジャーで27本塁打を放ってブレイクし、2025年も主軸として活躍。190cmを超える巨体から繰り出される豪快なスイングは、相手投手に圧倒的な威圧感を与える。打線の核となる三塁手としての起用が濃厚であり、前回大会では不足していた「メジャー級の長打力」をチームにもたらす存在だ。
イスマエル・ムングイア(外野手:トロント・ブルージェイズ傘下)
「ニカラグアのイチロー」を彷彿とさせる、卓越したコンタクト能力と快足が持ち味のリードオフマン。2025年シーズンにブルージェイズと契約し、ドミニカ・ウィンターリーグでは首位打者を獲得するなど、その打撃センスは円熟味を増している。三振を極端に嫌う粘り強いバッティングと、意表を突くセーフティバント、そして果敢な盗塁で相手バッテリーを翻弄する。中堅手としての守備範囲も広く、球際で見せるアクロバティックな捕球はチームを何度も救ってきた。前回大会でも主力として出場したが、今大会ではより洗練された「プロの技」で打線の火付け役を担う。
ベネズエラ
ロナルド・アクーニャ・ジュニア(外野手:アトランタ・ブレーブス)

写真:ロナルド・アクーニャ・ジュニア/提供:Imagn/ロイター/アフロ
ベネズエラが世界に誇る、現役最強の「5ツールプレイヤー」。2023年にMLB史上初となる「40本塁打・70盗塁」を達成しMVPに輝いた。度重なる膝の怪我を不屈の精神で乗り越え、2025年シーズンも圧倒的な長打力とスピードで球場を支配した。WBCには2大会連続の参戦となり、リードオフマンとしてチームに勢いをもたらす役割を担う。一度塁に出れば相手バッテリーに極限のプレッシャーを与え、一振りで試合を決める破壊力は今大会でも最大の注目ポイントだ。
ジャクソン・チューリオ(外野手:ミルウォーキー・ブルワーズ)
「20歳で20本塁打・20盗塁を2度達成」というマイク・トラウト超えの最速記録を持つ、ベネズエラ期待の新星。MLBデビュー前から超大型契約を結んだその才能は、2025年シーズンに完全開花。驚異的なスイングスピードと、守備範囲の広さを誇るセンターの守備は既にメジャー最高峰である。今大会がWBC初出場となるが、アクーニャJr.と共に形成する外野陣は「世界最速・最強」の呼び声も高い。物怖じしない性格と勝負強さを兼ね備え、若き切り込み隊長としてチームに新たな風を吹き込む。
サルバドール・ペレス(捕手:カンザスシティ・ロイヤルズ)
ベネズエラ代表の「絶対的キャプテン」であり、精神的支柱。4大会連続の出場となる今大会、改めて主将に就任した。MLB通算300本塁打を超え、ゴールドグラブ賞5度を誇る名捕手は、35歳となった今もその実力は衰えを知らない。2025年シーズンも扇の要として投手陣を牽引し、勝負強い打撃で打点を量産した。マウンド上での冷静なリードと、捕手らしからぬ圧倒的なパワーは対戦国の脅威となる。リハビリから復活したアクーニャJr.ら個性豊かなスター軍団を一つにまとめ上げ、母国を悲願の初優勝へと導くために、全神経を研ぎ澄ましてホームベースを守り抜く。
ルイス・アライズ(内野手:サンフランシスコ・ジャイアンツ)
「現代の安打製造機」と称される、驚異的なバットコントロールを誇る巧打者。2022年から2024年にかけて、異なる3球団で3年連続首位打者に輝くというMLB史上初の快挙を成し遂げた。2025年シーズンはサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーし、三振を極端に嫌う粘り強い打撃で高い出塁率をマーク。追い込まれても崩れないその技術は、球数制限のあるWBCにおいて相手投手にとって最大の難敵となる。今大会では上位打線に座り、アクーニャJr.やチューリオらの長打を呼び込むチャンスメーカーとしてベネズエラの攻撃にリズムを生み出す。
エウヘニオ・スアレス(内野手:シンシナティ・レッズ)
「ジーノ」の愛称で親しまれる、メジャー通算250本塁打超えのベテラン長距離砲。2025年シーズンはマリナーズとダイヤモンドバックスを経て、古巣レッズに復帰し、変わらぬパンチ力を披露した。サードの守備でも安定感を見せ、重要な局面での一発は相手チームにとって最大の脅威。前回大会でも勝負強さを発揮したが、今大会はベテランとして若手と主将ペレスを繋ぐ架け橋としての役割も期待される。
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