
バドミントンで一般的に”審判”と言われるポジションにいるのが「主審」です。しかし、バドミントンの審判員にはコート上にいる主審・線審以外にも複数の審判員が存在するため、主審の役割を曖昧に理解している方も少なくありません。そこで本記事では、バドミントンの主審の役割や資格の必要性、主なコールについて詳しく解説します。
バドミントンの主審とは?
バドミントンの主審とは、試合中にコートの中心の椅子に座って判定を下す審判員のことを指します。バドミントンの審判員には競技役員長(レフェリー)、競技審判部長(デピュティーレフェリー)、競技審判副部長、線審など、さまざまな役割があります。その中でも主審試合中のコート周辺で起こることを判定する役割がありますが、すべてを主審の判断に任せるのではなく、適宜ほかの審判員に判定を委ねることもあります。
バドミントンの主審の役割とは?
バドミントンの主審の役割は、主に「試合を円滑に進めてコントロールすること」と「スコアシートに記入すること」の2つになります。試合を円滑に進めるために主審はコールを使用して選手に指示を出し、エンドラインの判定を下す線審と連携してスコアシートにスコアを記入していきます。スコアシートへの記入自体は難しいものではありませんが、選手の顔と名前を一致させることが大切になります。
バドミントンの主審には資格は必要?
結論から申し上げますと、バドミントンの主審をするためには日本バドミントン協会が定める資格が必要です。バドミントンの公式大会で審判員を担当する場合、どの審判員を担当したとしても資格が必要となりますが、それぞれの役割によってA級・B級・1級・2級・3級と必要な資格は異なります。その中でも主審は日本バドミントン協会認定の2級以上の資格を取得している必要があるのです。とはいえ、日本バドミントン協会認定の審判員の資格の全体の合格率は約90%ですので、しっかりと講義や日本バドミントン協会の競技規則書を用いて勉強することで合格を目指すことができます。
バドミントンの主審が使用する主なコール
バドミントンの主審は試合を円滑に進めるためにさまざまなコールを使用します。コールの内容とその意味は以下の通りです。
- サービスオーバー:どちらかのプレイヤーがサービス権を失ったとき
- プレー:試合開始やインターバル後などのときに試合を開始させるとき
- フォルト:反則行為(フォルト)が発生したとき
- インターバル:11点目のラリーが終了したとき
- ゲームポイント:どちらかが20点を獲得したとき
- ゲーム:試合が終了したとき
このように、バドミントンの主審はさまざまなコールを使用して試合を円滑に進めることが大切になります。資格を取得するときに一通り勉強しますが、いざ主審をしたときにスムーズにコールができるように練習するといいでしょう。
まとめ
本記事では、バドミントンの主審の役割や資格の必要性、主なコールについて詳しく解説しました。バドミントンの主審は試合をコントロールしたりスコアを管理するなど重要な役割を担っていますが、複数人いる審判員と連携して判定を下す必要があります。審判が自信のない判定を下してしまうと選手のメンタルにも影響してしまうため、分かりにくい判定や自信なさげのコールなどを行うことなく、自信を持って判定を下すことが大切です。ぜひ本記事を参考にしてバドミントンの主審について理解してみてください。
Follow @ssn_supersports