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青山学院大学 太田蒼生

【青山学院大学 陸上競技部 太田蒼生選手インタビュー】 大きな大会ほど楽しい。夢は世界で活躍すること。

※インタビュー:2023年2月

現在、青山学院大学2年生の太田選手。昨年の上半期は怪我で思うような練習が出来なかった中、今年の箱根駅伝では4区を走り、区間2位という好成績で活躍されました。

「箱根駅伝は1年の中で最も楽しい時間」と表現する太田選手に、長距離を始めたきっかけや、今後の抱負を伺いました。

太田 蒼生|Aoi Ota

2002年8月26日、福岡県生まれ。
中学2年生で陸上競技部に入部し、長距離を始める。高校は、九州の陸上強豪校である大牟田高等学校に進学し、全国高等学校駅伝競走大会に3年連続出走。青山学院大学に進学後、第98回箱根駅伝(2022年)では、1年生ながら3区に出走し区間2位となる。第99回箱根駅伝(2023年)では4区に出走。先頭と23秒差の3位で襷を受けると、14km地点で先頭に合流。最後は駒澤大学の鈴木選手に先着されたものの、1秒差の区間2位で5区・脇田選手に襷を渡した。

サッカーのトレーニングで始めた長距離

青山学院大学 太田蒼生

ーーまず最初に、太田選手が長距離ランナーになったきっかけを教えてください。

元々中学1年生までサッカーをやっていたのですが、結果が振るわず・・・。当時トレーニングの一環でやっていた長距離走だと他の人よりも前に行けて、純粋に「走ることが楽しい」と思いました。それがきっかけとなり、サッカーを辞めて、中学2年生から長距離を始めました。

ーー青山学院大学にはどういった経緯で入学されたのですか。

僕が本格的に陸上を始めたときは、青山学院大学(以下、青学)が箱根駅伝を二連覇した頃でした。当時僕は福岡の大牟田高校にいたのですが、そこでは残念ながら「勝つ」ことを経験できず、「強いチームってどんな感じだろう?」と、青学への憧れが強くなっていきました。そこから青学に入りたいと希望して、高校の監督経由で原監督に推薦していただき、運よく入学することが出来ました。正直、青学以外の大学に行くことは考えていませんでした。

レースを楽しむために必要なのは「イメージ」

青山学院大学 太田蒼生

ーー太田選手といえば、真っ先に思い浮かぶのが「箱根駅伝での笑顔」です。レースではどんな気持ちで走っているのですか。

僕は全く緊張しないので、楽しいという気持ちが強いです。当日も前日も、全く緊張しませんでした。箱根駅伝は普通では出来ない体験ですし、1年の中で一番楽しいと思える時間です。僕はたまたま接戦の場面で襷が回ってくることが多いのですが、単独走よりその方がより楽しくて、好きです。だから笑ってしまうんでしょうね(笑)。

ーーこれまでで一番緊張したのはいつのレースですか?

小学生の時の50m走ですかね(笑)。

長距離はスタートしてからゴールまで時間があり、自分で幾らでもその後の展開を変えられます。しかし、短距離は一瞬ですし、最初から最後までずっと全力を出しても勝てないことがあるので、僕はそっちの方が緊張します。

先ほど、「僕は緊張しない」と言いましたが、元々は緊張するタイプでした。それこそ、小学校のサッカーの試合は緊張していましたし。ただ、全国中学陸上競技大会に出場してから、変わり始めたように思います。その大会では、結果を意識しすぎて強いプレッシャーを感じ、楽しむことが出来ませんでした。終わってから、「折角の機会なのに楽しめなかったのは勿体ないな」と思ったんですよね。

そして、「楽しむためにはどうしたらいいんだろう」と考えたとき、「スタートラインに立ったときに自信を持てる」というのが一番レースを楽しめる、言い換えると楽しむことに集中できる方法だなと思いました。

そのために必要なことは「イメージすること」です。自分が100%の力で走れるイメージをして、それを練習から落とし込んで、調整していくこと。それが大事だと思っています。

ーー大会前のルーティンはありますか?

走る直前に5秒ぐらいの動きがあります。ジャンプして脚を開いて前屈して揺らす。それくらいですかね。

生活の中でのルーティンはないです。レースって、その時々によって、状況が全然違うので。ロードの感じ、気温、それまでの練習のペース、、、変化する要素は挙げればキリがありません。同じ生活や流れで持って行ってもハマるとは限らないので、そういったルーティンは用意していません。

それよりも、どんな環境でも力を発揮できるようにうまく適応することが大事だと思います。

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