仏→英→日→加→米…前向きな勝みなみの“超ハード連戦” 「日本ツアーでリフレッシュできたら」
<フリードグループ・スコティッシュ女子オープン 事前情報◇1日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>
勝みなみが、「あまりいい思い出がない」というリンクスコースでの戦いに挑む。しかし、これまでの苦手意識とはまったく異なる感触を、スコットランドでは得ることができている。
月曜日に降った大雨の影響で、全体的に重めのコンディションになっている今年のダンドナルドリンクス。グリーンでボールがよく止まり、スピードも遅いというのが現状だ。「リンクスは、もっと硬くて転がるイメージだけど、今まで回ったところよりも攻めていけそう」。火曜日は風が少なかったことも影響するかもしれないが、「回りやすい」という感想も聞こえてくる。
とはいえ、もちろん風が吹いたら印象は大きく変わるはず。本人も「風向きに気をつけて。私はフッカーなので、特に右からの風には注意したい」と油断禁物というのは重々承知している。ただ、これまでのリンクスでの経験に加え、今週はイングランド出身のキャディとタッグを組むことも心強さにつながる。「風には慣れていると思うので任せて、自分はイメージを作ることに集中したい」。信頼感もバッチリだ。
今週、そして来週の「AIG女子オープン」(全英)が終わるとすぐに帰国し、18日に開幕する国内女子ツアー「CAT Ladies」に出場する。さらにそこからカナダへ移動し、24日から始まる米国女子ツアー「CPKC女子オープン」に参戦。先週はフランスで「エビアン選手権」にも出場(53位)しているため、フランス、英国、日本、カナダ、そして米国と世界を股にかけるタフな戦いが待っている。
しかし「日本ツアーには友達もいるので、そこでリフレッシュできたら。移動は大変だと思うけど、日本を挟むのは楽しみも大きい。体力的には疲れるかもしれないけどうまくケアして」と、この強行日程に前向き。さらに「1週間日本でダラダラ過ごすより、権利があるので出たかった。そっちのほうが実戦練習になるし、ファンの方たちとも顔を合わせられたらと思って」とも続ける。
とはいえ今は先のことより「(リンクスで)いい思い出を作りたい」というのが一番。“ご褒美の帰国”にするためにも、英国の2試合で大きな成果を手にしたい。(文・間宮輝憲)
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