「今度の『B』はすべらない!」BSの新作フェースミーリングに宮里藍・聖志が真逆の反応!?
ブリヂストンゴルフが新しい『B』シリーズを発表した。食いつくフェースで飛びが進化した『B1ST/B2HT/B-limited B1LS』という3機種のドライバーを9月8日に発売する。同社はタイヤで培った“接点の科学”を長く追求しており、その中身は主にスピン性能と初速性能の向上にある。今回の新作は主にスピン改善のため、すべらないフェースを強化していた。
それが奇抜な見た目の新技術「スリップレスバイトミーリング」だ。フェースをレーザーで網目状のクロスハッチングすることで、従来作の並行に入ったものより食いつきを増し、芯を外した様々なミスのサイドスピンにも影響して、ミスを補正するという。ロフトの立ったドライバーではスピン量が減少するといい、FWやUTにも同様に入っている。
既に国内男女ツアーにも供給済みで、これまで2018年作のドライバーを替えられなかった堀川未来夢や滅多にクラブを替えない吉田優利も『B1ST』にすんなりスイッチ。また、最も低スピンな『B-limited B1LS』に移行したのが長野泰雅と桑木志帆ら若手プロ。2人とも新作で今季優勝争いを演じている。
ベテラン勢も宮里優作が「スピン量が増えないので安心して振っていける。つかまりも良くドローが打ちやすい」と、低スピンな『B-limited B1LS』へ移行している。持ち球はフェードだが、兄の聖志も『B1LS』に好反応で、引退した宮里藍さんと一緒に「すべらないフェース」の利点を次のように話していた。
「リミテッド(B1LS)は打った瞬間、打球が強かったので、ボールを上げれば飛んでくれる印象がすごい。雨の日でもフェースに乗らずに滑ることが一度もなかったですね。やっぱりフェースに乗らないと、ボクもフェーダーなので滑ることには敏感に感じてきました。それが全然なかったのが安心できますね」(宮里聖志)
フェードが持ち球の聖志は、ドライバーのフェースが濡れた際にセンター打点を外すと「滑っちゃって右に出て力強くない球というか、ちょっと早く落ちちゃうみたいな」と、飛距離ロスがかなり激しかったとか。ところが、妹のドローヒッター・藍さんは「ドライバーで滑ったと感じたことはあんまりない」と、澄ました顔で兄と真逆の反応。
この発言にすかさず左腕をポンポンと叩き「腕の違い。(藍さんは)打点は外れないから!」と恥ずかしそうに頭をかく聖志だが、そんなボールストライカーのレジェンド・藍さんでも現役時代はUTのすっぽ抜けには常に悩まされたそう。
「雨でUTのフェースが滑らないというのは、すごく羨ましいなと実は思っていて、現役の時は私も朝露とかにすごい苦戦していた時期がありました。アメリカでどうしてもちょっとフライヤーっぽいショットが出たら、ライン出ししたいところで右に出てしまったりというのが結構あって……。どう対策するか、キャディさんとすごく話したりしていたので、現役選手はこのUTが多分すごい武器になるんじゃないかなと思いますね」(藍さん)
10年以上7Wを使ってきた聖志も、新作は3Uに入れ替えたという。「今までUTは球が低くつかまるイメージがあったけど、使って“アレッ”となった。思った以上にストレートに出るし、7Wと高さが変わらない」。藍さんも「単純にボールが上がりやすいのが一番」と絶対にUTを手放せなかったため、滑らないフェースの今回のUTに「使える選手が羨ましい」と本音が漏れていた。
税込価格は『B2HT』ドライバーが85,800円~、『B1ST』と『B-limited B1LS』ドライバーは88,000円~。チタン+カーボン複合ヘッドになった『B1ST』フェアウェイが57,200円、つかまりと高弾道のマレージングフェース『B2HT』フェアウェイが46,200円。そして、藍さん注目の『B1ST HY』が39,600円、より幅広の『B2HT HY』が38,500円となる。
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