久保建英の新シーズン始動間近、レアル・ソシエダのエースとしてラ・リーガ&CLに挑む!
写真:久保建英(提供:ムツ・カワモリ/アフロ)
7月10日、レアル・ソシエダのプレシーズンが始動した。
多くの所属選手が休暇を終え練習場に戻ってきており、フィジカルトレーニングを始めている。
日本代表MF久保建英は7月17日にチームに合流する予定となっている。
堅実補強と現有戦力の流出阻止で期待が高まるソシエダ
レアル・ソシエダは、MFアンデル・ゲバラがアラベスへ完全移籍することになったが、主力のほとんどが残留となりそうだ。
久保やスビメンディ、ル・ノルマンなど、強豪クラブから誘いのあった選手も多いが、今のところ移籍する可能性は低いと言えるだろう。
唯一の懸念は、昨季久保と抜群のコンビネーションを発揮し、チーム得点王となったセルロートをソシエダが買い取れない可能性があることだ。
しかし、ポテンシャル十分なサディクが大怪我から本格的に復帰するため、もしもセルロートを確保できなかったとしても戦力ダウンにはならない。
パブロ・マリンやロベルト・ナバーロ、アリ・チョ、アンデル・バレネチェアといった若手選手たちも着実に成長しているため、選手層も決して薄くはないだろう。
また、レンヌのキャプテンを務めていたアマリ・トラオレを獲得したことで、ウィークポイントであったSBも不安がなくなった。
陣容の変化が少ないため、他クラブよりも熟成度合いは強いと言えるだろう。
ラ・リーガでの2季連続4位以内はもちろん、10季ぶりに参戦となるCLでグループリーグ突破も現実的な目標となる。
昨季飛躍の久保はさらなる高みを目指す
毎シーズン所属クラブを変えてきた久保は、初めて同じクラブで新しいシーズンに臨むことになる。
代表活動があったことから、チームへの合流も1週間ほど遅くなっており、フレッシュな状態で新シーズンを迎えられる。
昨季の活躍によって、すでにラ・リーガを代表するアタッカーの1人となった久保だが、まだ22歳と若く、今後さらに選手として完成されていくだろう。
オヤルサバルが復帰してからは、4-3-3の右WGで出場する機会も増えているが、ダビド・シルバ同様ダイヤモンド型の4-4-2のトップ下でプレーすることも可能だ。
もしもサディクのコンディションが上がらなければ、久保とオヤルサバルが2トップを組むという選択肢もある。
攻撃的なポジションであればどこでもハイクオリティなプレーができる久保の存在は、ソシエダにとって大きな武器となる。
昨季残念ながら達成できなかったリーグ戦2ケタ得点、そして今季初挑戦となるCLでの得点などを実現させたいところだ。
万全の状態で始まる久保の新シーズンに期待しよう。
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