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大谷翔平、今季WBC優勝、MVP、メジャー本塁打王&MVPという伝説の1年となる可能性も

大谷翔平(Photo by Diamond Images / Getty Images)
大谷翔平の活躍に世界中のベースボールファンが酔いしれている。

7月2日、スポーツ専門局『ESPN』の番組内において、大谷が264万6307票という圧倒的な投票数によってオールスターの先発投手に選ばれたことが分かった。

すでに打者としてのオールスター出場(DH枠)が決まっていただけに、これで二刀流での出場が決まったことになる。

ライバルなきMVP争いと言われるほど圧倒的な成績を残している大谷

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の疲れやモチベーションの問題でコンディション不良に陥る選手が続出する中、大谷翔平は例年以上の活躍を続けている。

特に6月は、自身最高&ア・リーグ史上4人目となる15本塁打を放つなど、まさに異次元の大活躍だった。

シーズンを通してみても、本塁打ランキングでは首位を独走し、打点でも1位、OPS1位、打率4位、勝利数10位タイ、奪三振2位、WHIP5位、防御率6位など、ゲームの世界でもありえないような成績を残している。

まだシーズンは半分ほど消化した程度だが、最大のライバルであるアーロン・ジャッジが長期離脱した今、ア・リーグのMVPはすでに大谷翔平に決まったとも言える。

まさに「ライバルなきMVP争い」となっているのだ。

理想的なスイングで本塁打の飛距離、球速も過去最高レベルに

大谷翔平は、現在の自身のスイングが非常に良い状態であることを公言している。

それは、過去の本塁打の飛距離や球速と比べてみても一目瞭然だ。

2018年 22本 126.0m 171.2km/h
2019年 18本 123.8m 172.3km/h
2020年 7本 122.4m 172.1km/h
2021年 46本 126.8m 176.9km/h
2022年 34本 124.3m 173.7km/h
2023年 31本 129.4m 176.2km/h

※左から本塁打数、平均飛距離、打球速度

飛距離については、過去最高レベルで130mに届く勢いであり、打球速度についても、46本を打った2021年に匹敵する。

今シーズンは、スイング軌道がしっかりしたことで右投手、左投手、球種、引っ張り、流しなど問わずに自分の理想通りにバットを振れている。

すなわち、6月の異次元の実績は、「好調」なのではなく、「必然」なのである。

好調であれば、不調に陥れば一気に打撃成績が落ち込むだろう。

しかし、現在の大谷は疲労の蓄積によるコンディション不良に陥るか、爪が割れたり筋肉系の怪我をしたりなどがなければ、大きく成績を落とす可能性が低いと言える。

つまり、7月5日で29歳となる肉体的強さ、そして理想のスイングが実現できている今シーズンこそ、日本人初となる本塁打王を獲得する最大のチャンスなのだ。

もちろん、来シーズンの30歳、その次のシーズンである31歳もトップフォームでプレー可能ではあるが、精神的、肉体的負担が大きい二刀流を健康に続けられる保証はない。

WBC優勝&MVPに始まり、メジャーリーグMVP&本塁打王という成績を残すことができれば、後世まで語り継がれる1年となることだろう。

大谷の場合、それらのタイトルだけでなく、「打点王」や「奪三振王」、「首位打者」といったタイトルの獲得も不可能ではないのだから恐ろしいかぎりだ。

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