シティのグアルディオラ監督、ギュンドアン移籍→コヴァチッチ獲得で新たな戦い方が必要に
写真:グアルディオラ監督(AP/アフロ)
6月27日、マンチェスター・シティがクロアチア代表MFコヴァチッチ(29)を獲得したと発表した。
移籍金は2500万ポンド+ボーナス500万ポンド(合計約55億円)で、契約期間は2027年までの4年間となる。
ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンのバルセロナへの移籍が決定しているため、コヴァチッチはギュンドアンの役割を担うことになる。
背番号もギュンドアンが背負っていた「8」に決定
欧州屈指のプレーメーカーが今季トレブル(三冠)達成のマンチェスター・シティの一員となった。
守備的なMFと攻撃的MFのどちらも高いレベルでプレーできるコヴァチッチは、間違いなくシティにとって貴重な戦力となることだろう。
レアル・マドリード時代には、当時バルセロナに所属していたメッシにマンツーマンでつき、完封したこともある。
高い守備能力も魅力だが、キープ力も抜群で、パスの精度(特にスルーパス)も得意としている。
さらに、ただキープしてパスをさばくだけでなく、推進力のあるドリブルも魅力だ。
32歳のギュンドアンは今後年齢的な衰えが懸念されるが、29歳のコヴァチッチであれば、今後3年はトップフォームを維持できるはずだ。
得点力が低いコヴァチッチをグアルディオラ監督はどうチームに組み込むのか
ギュンドアンとコヴァチッチは、お互いに縦への推進力があり、パスやキープ力にも長けているため、穴埋めとしては完璧とも思える。
しかし、実際には大きく戦い方を変える必要がある。
なぜならば、コヴァチッチはギュンドアンほどの得点力を持っていないからだ。
ギュンドアンは過去3シーズン公式戦で2ケタ得点を挙げているが、コヴァチッチは毎年2得点ほどしかしていない。
「得点力」といった点で考えると、明らかに戦力ダウンとなるわけだ。
グアルディオラ監督は、中央からの飛び出しによる得点力の低下の代わりとなる新たな得点パターンを作り上げる必要がある。
ハーランドに頼りきりでは、プレミアとCLの連覇は難しいだろう。
もしくは、コヴァチッチのプレースタイルを「得点が獲れるMF」にグアルディオラ監督が変化させるといった選択肢もある。
果たしてグアルディオラ監督はどのようにチームを変化させていくのか、来季のマンチェスター・シティに注目だ。
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