佐久間朱莉が優勝宣言! 自信を持って語る今季好調の要因とは?

ツアー初優勝へむけ好調をキープする佐久間朱莉(撮影:鈴木祥)

<アース・モンダミンカップ 事前情報◇21日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6650 ヤード・パー72>

直近4試合で3度のトップ3をマークする好調の佐久間朱莉。あと一歩という試合が続くなか、22日開幕の「アース・モンダミンカップ」に照準を合わせる佐久間がツアー初優勝を虎視眈々と狙う。

好調の理由について「アイアンのライ角を調整したこと」と語る佐久間。「今まではミスの幅が結構大きかった。インパクトのときにヒールから地面に当たって、ヘッドが返るショットが多くて」と、納得のいかないショットが続いていたと話す。しかし、今年の4月にライ角を1度~2度フラットに調整したことにより、「そういったミスが本当になくなって、今は自分のショットの精度だなという感じです」と、自信をみせる。

また、以前課題に挙げていたグリーン周りの精度に関しても、「パッティングが少しずつ入ってくれている。まだまだなんですけど、マシになってきたかな」と感じており、アプローチに関しては「引き出しが増えた」と話した。

「結構ざっくりのミスが多くて、ウェッジを開いて使うことを怖がっていたんですけど」と、アマチュアでもよくある悩みを抱えていたという。しかし、師匠・ジャンボ尾崎を含めた周囲からのアドバイスもあり「自分が思っていた以上に(フェースを)開いて使えるんだな」と佐久間。新たな技術を身に付けたことでグリーン周りでの不安も解消しつつある。実際に練習ラウンドでも、ウェッジを開いてピンそばにつけるアプローチを披露していた。

今大会では各選手が口をそろえて「ラフが長い」という印象を持っているが、佐久間もその一人。「ラフになるべく入れないように。入れてしまってもセーフティにショットしてラフtoラフは避けるようにしたい」と語る。また、「同じラフでも、左右で深いほうとまだマシなほうがあるので、きちんと考えながらショットしたい」と、練習ラウンドを踏まえ対策は万全のようだ。

「まずは初日から出遅れないように、自分のリズムで回りたいっていうのと、最終日にいい位置、せめてトップと4打差くらいで迎えたい」と、すでに最終日を見据える発言。そこに油断や慢心はない。「まだ山下(美夢有)さんとは全然違うなと。アプローチならあともう少し寄せる技術だったり、パターであと一つ入れるところだったり、そういうところを積み重ねていけたら」と、今季ツアー4勝を挙げ、メルセデスランキングでもトップを独走する女王・山下と、自身の技術の比較を口にした佐久間。一打でもスコアを縮めるため不断の努力が続く。

最後には「優勝します!」と笑顔で宣言したその表情には、決意に満ちた強い思いが表れていた。悲願の初優勝へ向けた佐久間の戦いが明日から始まる。(文・杉本夏希)

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